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ID 11978
登録日 2009年 6月 5日
タイトル
長野駅前のシナノキ、樹勢回復 造園業者や有志が手入れ
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新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinmai.co.jp/news/20090604/KT090601GSI090004000022.htm
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元urltop:
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写真:
 
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 JR長野駅の駅前広場にある2本のシナノキが、例年に比べて葉の勢いや花芽の付きが良いと話題になっている。「市の木」として20年前に植えられたが、夏に葉が枯れかかったようになる時もあったという 。造園業者の手入れや善光寺御開帳に合わせて駅前一帯を花や木で飾る取り組みが樹勢回復につながったとみられ、青々とした木陰で人々がくつろぐ姿が目立っている。
 シナノキは1987年4月、長野市が市政90周年記念として「市の木」に制定。89年3月、JR東日本が駅前広場に6本を植樹した。ただ、広場は土地所有者や管理者がJRと市で入り組んでいることもあり、市公園緑地課 は「枯れ枝撤去以外はあまり手入れしてこなかったようだ」と話す。樹勢が衰えるなどして、4本は昨秋までに取り除かれている。
 「去年あたりは今ある2本のうちの1本も枯れそうなくらいだったが、今年は青々として気持ちいい。駅前の景観がまったく違う感じ」。駅構内にあるレンタカー会社の女性従業員は、ガラス越しに見える木の様子に表情 を和らげる。
 シナノキ横のフジの手入れを請け負った林業笠原造園(長野市)が3月、シナノキが「あまりかわいそうだった」と、フジを手入れするのに合わせて、サービスでシナノキも手入れした。根元の固い土をほぐし、腐葉土やミミ ズのふんでできた有機肥料を施した。
 また、4月から6月8日まで「ながのウエルカムガーデン」として鉢植えなどの植物を飾っており、シナノキの周囲もプランターが囲む。有志が毎朝夕、水やりなど手入れを続けており、水や養分がシナノキの根元にも染 み込んだり、周囲の植物で照り返しが弱まったりしたことも回復を助けたのでは-との声もある。
 ガーデンの実行委幹事、宮入賢一郎さんは「通り掛かりの人に『今年は(葉が)茂っていていいね』などと言われる」と相乗効果を喜ぶ。
 シナノキを手入れした林業笠原造園の担当者は「樹木は、年に一度でも誰かが手を入れてくれればまったく違ってくる」。フジも剪定(せんてい)と施肥で例年以上の花が咲いたという。シナノキの開花は6月末から7月初 めといい、関係者は例年以上の香りを楽しみにしている。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

中川木材産業のビジネスPR その18 (公開2018.8.1 更新2019年11月11日 )