ID 11807
登録日 2009年 5月22日
タイトル
石鎚山系、ヤドリギ増殖 ブナ林衰退の恐れ
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新聞名
愛媛新聞
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元URL.
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20090521/news20090521341.html
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元urltop:
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写真:
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愛媛県内では主に平野部の落葉広葉樹に寄生するヤドリギが近年、石鎚山系のブナ林で増えている。貴重なブナ林衰退の恐れもあることから、調査した面河山岳博物館(上浮穴郡久万高原町若山)学芸員の
岡山健仁さん(42)は「拡大を抑える必要がある」と訴えている。
ヤドリギは半寄生性の常緑樹。実に粘液が含まれ、野鳥のレンジャク類を媒介して宿主に種を付着させる。直径60センチほどのボール状になり、多数の寄生は宿主を衰弱死させると言われる。
寄生は1958年7月、愛媛大の研究チームによって記録されたのが初記録。岡山さんが95、96年に標高約1500メートル地点で行った調査では、ブナの90%以上に寄生。数年前から1本当たりの寄生数が2倍ほどに
増えたという。10本以上寄生されたブナも目立ち、衰弱し新芽が出ない木も確認した。
原因として、レンジャク類がえさ場を求め行動範囲を広げたことや、温暖化の影響でヤドリギの繁殖力が高まった半面、ブナの樹勢が弱まったなどの指摘をする専門家もいる。
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