ID　11411

登録日　2009年 4月17日

タイトル

国境越え「姉妹木」２３日締結へ 縄文杉とＮＺの巨木

新聞名

47NEWS

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樹齢１０００年を超す世界中の木々を結ぼうとニュージーランド政府が始めた「古代木ファミリープロジェクト」の第１弾として、同国ノースランド地方のワイポウア森林保護区にある針葉樹カウリの巨木タネ・ マフタと、世界自然遺産に登録されている鹿児島県・屋久島の縄文杉との間で「姉妹木」関係が締結されることになった。
　近代化で押し寄せた伐採の危機を乗り越え、自然と共生する文化を持つ両地域を結び、環境保護や教育分野で交流のシンボルとする計画。屋久島町の日高十七郎町長が２３日、タネ・マフタの前で地元市長や先住民マ オリのテ・ロロア族代表らと締結調印式に臨む。
　ニュージーランド政府観光局によると、タネ・マフタはマオリの言葉で「森の神」という意味。樹齢１２００－２０００年とみられ、現存する最大のカウリの木だ。巨木を取り囲む豊かな自然や、住民が大切にしてきた歴史の 共通性から、樹齢数千年といわれる屋久島の縄文杉が第１弾に選ばれた。
　政府観光局の担当者は「１０００年以上も木があるのは、その環境を守り続けた人々がいるということ。木と木の締結をシンボルに、背景にある地域や人々の交流を広げていきたい」と話している。