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ID 11409
登録日 2009年 4月20日
タイトル
「知床世界自然遺産」シンボルマークの決定と表彰
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新聞名
林野庁
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元URL.
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/090420.html
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元urltop:
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写真:
  イラストが説明として掲載されていました
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知床世界自然遺産地域連絡会議(事務局:環境省、林野庁、北海道)では、知床世界自然遺産地域のシンボルマークを決定し、昨日、知床世界遺産センターにおいて表彰式を開催いたしました。シンボルマー クには、計595点の応募作品のうち、最優秀賞を受賞した加藤めぐみさん(愛知県名古屋市在住)の作品が採用されました。
1.シンボルマーク作成の趣旨と決定までの経緯 知床は、ユネスコの世界遺産委員会において、その顕著な普遍的価値が認められ、平成17年7月に世界自然遺産に登録されました。この価値を将来にわたり地元の人々とともに保全していくために、環境省、林野庁及び 北海道が事務局を務める「知床世界自然遺産地域連絡会議(以下「地域連絡会議」と言う。)」を設置し、地元漁業協同組合など関係団体の方々との意見調整を図りながら保全管理を進めています。
地域連絡会議では、世界に誇る価値を有する知床世界自然遺産について、シンボルマークの公募・選定を通じて広く国民の皆様に関心を持っていただくとともに、地元団体や関係機関が一丸となって行う遺産地域の保 全管理をより一層進めていくことを国内外にアピールしていくため、「知床世界自然遺産」のシンボルマークを定めることとし、本年1月16日から3月16日までの間、広く公募を行いました。
その結果、全国から595点の応募作品が集まり、これらの作品に対して、3月27日に、地域連絡会議構成員、専門家からなる知床世界自然遺産シンボルマーク審査委員会による厳正な審査が行われました。
その結果、つぎのとおり受賞作品が決定され、シンボルマークとして最優秀賞作品が選ばれました。
賞 氏名(ふりがな)敬称略 居住地等 最優秀賞 加藤めぐみ(かとうめぐみ) 愛知県名古屋市(デザイナー) 優秀賞 川口さなえ(かわぐちさなえ) 北海道釧路町(専門学院生) 優秀賞 大澤元裕(おおさわまさひろ) 広島県福山市(会社員) 優秀賞 小柴雅樹(こしばまさき) 兵庫県宍栗市(デザイナー) 審査員特別賞 佐々木悠真(ささきゆうま) 北海道斜里町(峰浜小6年) 審査員特別賞 鈴木洸(すずきほのか) 北海道斜里町(斜里小4年) 審査員特別賞 小坂誌音(こさかしおん) 北海道斜里町(斜里小4年) 審査員特別賞 大木美波(おおきみなみ) 愛知県名古屋市(神丘中2年) 審査員特別賞 平尾梢(ひらおこずえ) 愛知県名古屋市(神丘中3年) このシンボルマークは、地域連絡会議を構成する行政機関(環境省、林野庁、北海道、斜里町、羅臼町)の整備する各種関連施設において掲示するとともに、各主体が、パンフレット等の印刷物、ホームページ等において 活用します。また、民間団体による利用についても推進していく予定です。
2.シンボルマーク(最優秀賞受賞作品)[別紙] 作者(最優秀賞受賞者)加藤めぐみさん(愛知県名古屋市)、職業デザイナー 受賞作品及び製作の意図別紙のとおり 受賞の言葉 知床世界自然遺産地域シンボルマークの最優秀賞に選んでいただきありがとうございます。大変光栄です。また以前から訪れてみたかった知床へ来る機会もいただきうれしく思っております。幼い頃から自然がそばにあり 両親とよく森へでかけ、いろんな偶然が重なっていろんなことを乗り越えてできあがった自然の尊さと美しさに感動し、いつもたくさんのものをいただきました。しかしそこには人と自然との共存、バランスを保つことの大 変さも感じていました。この自然が当たり前にあるものではなく、いろんなものの生きる力の結晶なんだと、その存在たちに感謝の気持ちでいっぱいです。その思いと知床のすばらしさをこのシンボルマークに表現いた しました。私もデザインというカタチで知床の輪に加わり自然保全に貢献できたらうれしく思います。
3.受賞作品一覧 最優秀賞以外の受賞作品は以下のとおりです。
(1)優秀賞3点 川口さなえさん(北海道釧路町) 大澤元裕さん(広島県福山市) 小柴雅樹さん(兵庫県宍栗市) (2)審査員特別賞(小中学生を対象に審査員が選定) 佐々木悠真さん(北海道斜里町) 鈴木洸さん(北海道斜里町) 小坂誌音さん(北海道斜里町) 大木美波さん(愛知県名古屋市) 平尾梢さん(愛知県名古屋市) 4.知床世界自然遺産シンボルマーク審査講評 「知床世界自然遺産」のシンボルマーク募集については地元斜里町をはじめ、道内外から約600点の応募がありました。作品全体の傾向としては、ヒグマやサケ、知床に生息する動植物、雄大な山や海、空などをモチーフ にしたものが大半を占め、色彩も緑と青を基調とするものが目立ちました。作品そのもののレベルは高く、丁寧に描かれたデザインには審査員の目も留まりましたが、自然や動植物をモチーフにしたものは知床に限定す るマークとしての決定打に欠き、北海道に関連する他のシンボルマークとの差別化が難しいという印象がありました。
その中で、最終審査に残った優秀賞の作品は、知床半島と流氷をシンプルに表現したマーク、グローバルな視点から知床と地球を組み合わせたマーク、知床の自然をダイナミックな3本のラインと3つの色で表現したマ ークで、最終的には知床の自然と人とのつながりを“優しさ”で表現したマークを最優秀賞に決定しました。
最優秀作品は5色のアースカラーと5つのフォルムでつながった環のデザインが、世界自然遺産の選考理由である知床の特徴的な「生態系」と「生物の多様性」を表現するもので、他の応募作品には見られない発想が地 元の審査員から高い評価を受けました。やわらかな優しいイメージからインパクトに欠けるという指摘もありましたが、優しいイメージ=知床の自然を大切にする思いが採用の決め手となったものです。この作品が知床世 界自然遺産を表す共通のシンボルマークとして、後世まで大切に守られていくことを望むものです。
また、約600点の応募作品には小中学生などの子ども達から寄せられた作品も多く見られたことから、急遽、審査員5名による審査員特別賞を設定し、5点の作品が選定されています。
菅原耕治審査委員長(北海道デザイン協議会副会長) (参考)審査の経緯 審査日平成21年3月27日(金曜日) 応募総数 595点(うち小中学生の作品150点) 1次審査:地域連絡会議構成機関(13団体中8団体参加)による審査 2次審査:次の5名の知床世界遺産シンボルマーク審査委員による審査 ○菅原耕治 ※審査委員長 北海道デザイン協議会副会長(株)アイ・エヌ・ジー代表取締役(アートディレクター) ○伊藤千織 北海道デザイン協議会理事(プロダクトデザイン) 伊藤千織デザイン事務所、北海学園大学非常勤講師、道都大学非常勤講師 ○中川元 知床博物館館長、知床世界自然遺産地域科学委員会委員 ○桜井あけみ ウトロ在住イラストレーター ○小野寺宏二 羅臼小学校校長(当時) ※敬称略
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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