ID 11337
登録日 2009年 4月15日
タイトル
今年は「上向き」 岡谷市でこぶしの花占い
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新聞名
長野日報
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元URL.
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=13972
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元urltop:
-リンク切れ->
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写真:
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岡谷市の西堀名木保存会(武井敏男世話人代表)は12日、横河川橋近くの横河川右岸で「辛夷(こぶし)の花占い」を行った。会員30人が花の数や向きを観察し、2009年の世情を07年と同じ「中の上」と占
った。武井代表(82)は「景気回復の兆しになれば」と期待している。
こぶしの花占いは、同市西堀区の住民が代々受け継ぐ風習。かつては樹齢300年の巨木「二股の夫婦(めおと)こぶし」があり、花見の際にその年の天候や社会の吉凶を占った。一般的には「花が上向きなら豊作、下向
きなら凶作」と伝えられている。
しかし、落雷などで樹勢が衰えたため2000年に巨木を伐採。花占いはそこで一度途切れたが翌年に10年生の苗木を植え、05年から再開した。ただ豪雨災害が起きた06年と、世界不況が始まった08年は花が咲か
ず、花占いを中止している。
花占いを中止すると悪い出来事がある事態に気をもんだ同会だったが、12日のこぶしは満開の花を咲かせていた。集まった古老たちはこぶしを見上げ、「花はみんな上向きだ」「去年は一つも咲かなかったでな」など
と和やかに語り合った。
「中の上」は参加者の創意で決めた。花の数が多く、上向きになっていることが理由という。00年に伐採した巨木の枝をこぶしの根元にささげ、乾杯をし、今年一年を無事に過ごせるよう願った。武井代表は「これだけ大
勢の人に集まってもらえた。きっと良いことが起きると思う」とうれしそうだった。
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