ID 11320
登録日 2009年 4月14日
タイトル
イチョウの枝になぜ桜? 主婦不思議解く
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000904130002
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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◇地元回り由来尋ね 本に/洞に檀家が苗木
桶川市加納の医光寺にあるイチョウの幹から伸びる枝で、桜のソメイヨシノが満開になった。樹齢約500年のイチョウの大木に、なぜ桜が咲くようになったのか。同市坂田の主婦今川知恵子さんは地元の人たちから聞
き集め、その由来や地元の歴史などをまとめた本「ふしぎな桜」を自費出版する。
◇ ◇
イチョウの木は高さ約16メートルで、幹回りが約6・5メートル。幹の高さ3メートル付近から、桜の枝がほぼ水平に伸びる。枝の長さは約3メートル、直径は最も太いもので約20センチ。春になると、薄紅色の桜の花が
たわわになる。地元では知られた木だが、今川さんはなぜ、いつから桜が咲くようになったのかを知らなかった。
今川さんが関係者らをあたったところ、有力な証言が出てきた。65年3月、同市加納の荒井忠男さんら檀家(だんか)の役員7人が「役員会の記念に」と遊び心から、境内のイチョウの洞に桜の苗木を植え、土をかぶせ
たらしい。しばらくはつぼみが付かなかったが、30年ほど前から薄紅色の桜の花が咲くようになったという。
「昔の桶川を少しでも記録できれば」と考える今川さんは医光寺をめぐるほかの昔話も発掘し、本に書き込んだ。戦後に寺で開かれた寺子屋のことや、戦中の品不足の時期に役員7人のうちの女性1人が桶川に嫁入り
した際の様子が掲載されている。
本はA4判、約110ページで2500円。50~100部を5月中に刊行する予定。問い合わせは今川さん(048・728・6115)へ。
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