ID 11180
登録日 2009年 6月 2日
タイトル
白神山地でのマナー向上へ「情報窓口」新設/東北森林管理局
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新聞名
陸奥新報
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元URL.
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/06/6834.html
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元urltop:
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写真:
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世界自然遺産地域・白神山地で近年、樹木の伐採など違法行為やマナー違反が後を絶たないことから、東北森林管理局は入山者に広く情報提供してもらう「森林管理情報窓口」を新たに設置する。入山者が違法伐採現
場などを発見した場合、携帯電話で写真や位置情報を送ってもらい、状況に応じた対応を素早く行う。31日に西目屋村で行われた巡視員会議(本県側)などで報告された。会議では5月に地域内でたき火跡が発見され
たことも報告され、マナー向上について一層の協力と対策を申し合わせた。
白神山地の世界自然遺産地域内では昨秋、ブナなど30本以上が伐採されたり、傷つけられた状態で発見されている。
同管理局や環境省、県などは巡視員らによる巡視活動を行っているが、広大な白神山地では活動範囲も限られるため、入山者に情報を求めることにした。
窓口は同局や津軽森林管理署などに設置。樹木が傷つけられた現場を発見した場合に損傷個所を携帯で撮影。写真やGPS機能を使った位置情報をメールで送ってもらう。
同管理局の平野均一郎計画部長は「場所や損傷状況を正確に確認できるため、素早く現場に到着し、被害の程度に応じた対応を取ることができる」と期待している。6月に予行演習を行い、準備が整えば今シーズンの
早い時期から導入する方針。
またこの日の巡視員会議では、5月17日に西目屋村の暗門の滝自然観察林内の暗門沢ブナ散策道付近で、たき火跡が発見されたことを報告。遺産地域内のたき火は年に数件程度発見されるが、川沿いが多い。今回は
林の中で見つかったもので、山火事などの危険性がより高いという。
会議では巡視員のパトロールの際、たき火や樹木の損壊の禁止などを記した入山マナーのチラシを配布することや7~9月の間に抜き打ちの合同パトロールを実施することなどを申し合わせた。
またガイド団体及び山岳会関係者との意見交換会も行われ、マナー向上についての協力を要請した。
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