ID 978
登録日 2006年 5月13日
タイトル
加賀市文化財の「大山桜」を後世に 分校町、2世が発芽 来秋に植樹
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新聞名
北國新聞
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元URL.
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20060515003.htm
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元urltop:
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写真:
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樹齢三百二十年の加賀市文化財「分校町の大山桜」を末永く後世に残そうと、同市分校町の会社役員秋田実さん(56)が二世づくりに取り組んでいる。木から採取した種のうち約六十粒がこのほど発芽、現在は
高さ五センチ程度に育っており、順調に行けば来年秋ごろにも植樹できる大きさになるという。秋田さんが入会する同町史跡保存会も、この取り組みに期待を寄せ、苗木を地元の「チハカ山古墳群」に植えて「一帯を『大
山桜』の群生地にしたい」と夢を膨らませている。
「分校町の大山桜」は高さ約十五メートル、幹回り約三・六メートルで、ヤマザクラとしては県内トップクラスの大きさ。しかしながら近年、樹勢に衰えが目立ち、満開時の花のつき具合も年々さびしくなっているという。
秋田さんはこの状況を見かねて一念発起、一昨年から名木の子孫づくりに取り組み始めた。インターネットなどで情報を集めながらの独学で、最初の年は失敗。昨年五月末から再度、発泡スチロールの容器で種を育て
ていたところ、四月中旬に発芽を確認した。
大山桜の二世は、来年秋には三十センチほどの大きさに育つ予定で、同保存会をはじめ、住民らも植樹の日を心待ちにしている。
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