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ID 10923
登録日 2009年 3月18日
タイトル
知りたい!:花見いつまで ソメイヨシノに危機 無理な植樹、謎のこぶ、高齢化
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20090317dde001040025000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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日本の春を彩るソメイヨシノ。だが、無理な植樹や粗末な扱い、地球温暖化で危機が忍び寄る。これからも花見を楽しむことができるのだろうか。【江口一】  505本のソメイヨシノが並ぶ横浜市南区の大岡川プロムナード。今年、倒木の危険がある8本を住民募金で植え替えた。第二次世界大戦後に整備された並木だが近年、枝が枯れたり、キノコが生えて朽ちるのが多い。
全体の半数が治療や植え替えが必要だった。
 横浜市だけの問題ではない。財団法人「日本花の会」(東京都港区)が富山市と埼玉県で1069本を調べ、樹齢60年以上の約8割で「倒木の恐れあり」と診断した。
 「最近、診断依頼が増えている」と話すのは、緑化事業会社「東邦レオ」(大阪市中央区)の樹木医、永石憲道さんだ。車に接触されたり、根が路面を持ち上げて傷つく事例が目立っているという。傷から幹を腐らせる菌が 入る。早く並木らしくしたいと、10メートルは必要な間隔を狭めて植樹してしまうケースも多い。枝が伸びず、最後には枯れてしまう。
 新たな脅威もある。小指から拳ぐらいの大きさの「こぶ」で、90年代末に見つかった。類似のこぶは70年代にヤマザクラで報告され、こぶが大きくなると枯れるため、ソメイヨシノへの影響が懸念される。日本花の会が0 7年から情報提供を呼びかけ、昨年3月まで36件の情報が寄せられた。同会の西山正大研究員は「原因は不明だが、監視が必要」と話す。
 また、開花には最高気温10度以下の寒気に2カ月間さらされることが必要で、九州大の研究チームは「今後、温暖化で咲かない地域が出現する」とみる。
 一方で、ソメイヨシノが起こす生態系の危機もある。向井譲・岐阜大教授(森林遺伝学)は静岡、岐阜両県内でソメイヨシノを中心に半径100メートルに分布するヤマザクラなど216個の種子を調べたところ、29個でソメ イヨシノ遺伝子が入り込んでいた。ソメイヨシノは、花が咲かなくなるテングス病にかかりやすく、野生桜への感染が懸念されている。向井教授は「遺伝子交雑を防ぐ植樹ガイドラインを作りたい」と話す。
 千葉大の中村郁郎准教授(植物遺伝学)によると、かつて桜の花見は遠くから眺めるものだった。野生桜の多くが巨木になるためだが、ソメイヨシノの登場で花の下で花見をする文化が誕生した。
 江戸時代末期に園芸品種として作られ、戦後復興の象徴となったソメイヨシノ。ちまたで言われる「寿命60年」を迎えた。一方で弘前公園(青森県弘前市)などには樹齢120年以上の樹木も存在する。
 森林総合研究所の勝木俊雄主任研究員は「寿命60年説は俗説だ。良好な環境と人が適度な手入れをすれば、いつまでも元気なはずだ」と強調する。危機の脱出は私たちの行動にかかる。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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