ID 10749
登録日 2009年 3月 2日
タイトル
剪定果樹枝で発電実証開始 東根・村山の4集落
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/03/20090303t52019.htm
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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果樹栽培が盛んな山形県村山地域で、廃棄される余分な果樹の枝を電力源として活用する実証実験が今月、山形県村山、東根両市内で始まる。「地球に優しい果樹王国」を訴え、温暖化対策の推進と産地
のイメージアップを図る。
県や果樹産地の6市町、地元電力会社など17団体でつくる「村山地域果樹剪定(せんてい)枝循環利用協議会」(会長・三浦秀一東北芸術工科大准教授)が実施する。
今回は、2市の計4集落をモデル地区に指定した。剪定作業が最盛期を迎える今月後半、農家の協力を得て回収作業を始める。
枝を集積所に集めた後、廃棄物の取扱業者が運搬し、県内の建設会社がチップ化の作業を行う。チップは、木質バイオマス発電所「やまがたグリーンパワー」(村山市)に持ち込んで電力に変える。
廃棄する枝は年間、東根市で5000トン、村山市で約1000トン発生する。野焼きや放置されるケースが多いという。サクランボ畑の場合、一ヘクタール当たり2.8トンの枝が剪定されており、灯油に換算すると約100
0リットル分に相当するとの試算もある。
2月下旬に東根市であった協議会総会で、三浦会長は「環境に配慮した画期的な取り組みになる。産地の評価を高めていく第一歩にしたい」と話した。
協議会は今後、枝の回収方法や回収量、チップの品質などのデータを集め、システム構築を進めていく。
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