ID 10745
登録日 2009年 3月 3日
タイトル
伝承の時雨桜復活へ苗植樹
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200903040003.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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宮島(廿日市市)の最高峰、弥山の七不思議の一つで、花弁や葉から雨のように露が滴ったと伝わる「時雨(しぐれ)桜」の復活に向けて、市民らが3日、愛媛県今治市の天然記念物、満願寺の「志(し)ぐれ桜」
の接ぎ木苗を譲り受け、ふもとの大聖院に植樹した。
復活に取り組んでいるのは、宮島地区パークボランティアの会の中道勉さん(69)=廿日市市福面=や、大聖院の吉田正裕座主(48)、井上軍宮島町総代会長(67)ら。時雨桜はかつて山頂近くにあり、江戸時代の観光案内
書「厳島図絵」にも記載がある。1970年代までは切り株が残っていたという。
メンバーは一昨年から後継ぎにふさわしい名木を探し、樹齢200年で呼び名も同じ満願寺の桜を見つけた。昨年春、満願寺を訪ね、苗木をもらい受けることで快諾を得ていた。
しかし、植樹を計画していた山頂付近は国天然記念物の弥山原始林に当たる。他地域から持ち込んだ植物の移植は原則禁止のため、ふもとの大聖院境内に植えることにした。
この日の植樹式には約10人が参加。みぞれが降る中、2日に満願寺で譲り受けた苗木2本のうち1本を植樹した。残る1本は鉢に植えて保管する。
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