ID 10555
登録日 2009年 2月18日
タイトル
「南花沢のハナノキ」樹勢回復へ治療 国の天然記念物
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20090218/CK2009021802000004.html
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元urltop:
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写真:
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樹勢の衰えが目立つ東近江市南花沢町にある国の天然記念物「南花沢のハナノキ」を守ろうと、市文化財課は樹木医の協力で樹勢回復治療を施している。17日は空洞に近い状態の幹にピートモス(コケ類
の堆積(たいせき)物)を詰める作業を行った。
南花沢のハナノキの樹齢は推定400年。樹高12メートル、目通り直径5・32メートルで、日本で確認されているハナノキの最西端といわれる古木。八幡神社のご神木でもあり、古くから地域住民が大切に守ってきた。
近年は樹勢が衰え、10年前に一度、回復処置がとられたが最近、幹の空洞化が進むなど状態が悪化していた。
樹木医らは8、9の両日、根の発育状況の確認、現在の根に適した土壌改良を行い、今回は土の代わりにピートモスを空洞化が進む幹に詰めた。樹木医の北村正隆さん(57)は「幹にある根を土中に誘導するのが目的
で、うまくいけば3年後には根が土中に張り、幹が養分を吸える状態となり、元気を取り戻すのでは」と話す。
文化財課は5年間継続的に治療を続ける方針で「幹が自力で生きていけるようサポートしたい」と話している。
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