ID 10477
登録日 2009年 2月 7日
タイトル
太宰府天満宮のシンボル、クスノキ巨木の治療始まる
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://kyushu.yomiuri.co.jp/nature/plantae/event/20090208-OYS8T00416.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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太宰府市の太宰府天満宮で5日、国の天然記念物に指定されているクスノキの巨木を保護する養生作業が始まった。九州大熱帯農学研究センターの矢幡久教授(森林生態生理学)の研究班が、最新のコンピ
ューター技術を駆使して巨木の空洞部分を3次元の立体画像にした上で治療を施すのが特徴だ。矢幡教授は「世界でも初めての試み」と話している。
天満宮には樹齢300年を超えるクスノキが茂り、2本が国、50本が県の天然記念物に指定されている。養生作業を行うのは1922年(大正11年)に指定された「国天1号」と呼ばれる天満宮最大、最古の1本。樹高約3
9メートル、幹回り約12メートル、樹齢1500年といわれ、天満宮のシンボル的な存在だが、高さ約5メートル部分に縦割れが生じており、今回治療を行うことになった。
この日は、矢幡教授の指示に従い、測量業者がレーザー光線をクスノキに照射し、コンピューターグラフィックス(CG)による3次元画像用の資料を収集。約1週間後に完成予定で、衰弱している部分をパソコンの画面
上で把握できるという。矢幡教授は「樹木が活性化する5月頃に、縦割れ部分の組織を再生する治療を重点的に施したい」と話している。
天満宮では95年5月に樹齢300年の1本が枯れたのを機に、矢幡教授や造園業者らによる「養生会議」を設立。木の周囲に柵を設置したほか、土の入れ替えなどを行った結果、枯れかけていたクスノキがよみがえっ
ている。
(2009年2月6日 読売新聞)
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