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ID 10039
登録日 2009年 12月31日
タイトル
タイトル
虹の松原 核燃交付金で再生 佐賀県 来秋から 15億円、広葉樹など伐採
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新聞名
新聞名 西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/68601
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元urltop:
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写真:
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 佐賀県が、日本三大松原に数えられる国指定特別名勝「虹の松原」(同県唐津市)を侵食している広葉樹と、過密化するマツの伐採に、2009年秋から着手することが30日、分かった。同県は唐津市の隣の 玄海町で、国内初の核燃料サイクルとなる九州電力玄海原子力発電所のプルサーマル計画を受諾。その見返りに国から支給される核燃料サイクル交付金を伐採事業の財源に充てて、「白砂青松」の再生を目指す。
 国有林の樹木伐採は厳しく制限されているが、管理する農水省佐賀森林管理署(佐賀市)も「防風林、防砂林としての機能を保全する取り組み」として伐採を認めたという。県はプルサーマル運転開始から5年間で総額 60億円が支払われる核燃料交付金のうち、15億円を虹の松原再生事業に充てる方針だ。
 県によると、マツは海岸など栄養分が少ない環境で繁殖し、油分の多い松葉は貴重な火力燃料とされてきた。しかし1960年代以降、生活様式の変化で松葉かきの風習がなくなったことから、土壌の富栄養化が徐々に 進行。生育に適する環境を得たクスノキやトベラ、タブノキなどの広葉樹が陸側から松林を侵食し、海側はマツの植生が過密化している。
 県が今年秋に実施した現況調査で、虹の松原の国有林216ヘクタールのうち、約43%に当たる93ヘクタールで広葉樹が松林を侵食していると確認。マツが過密状態になり、幼木が成長しない区域が点在することも 判明した。
 こうした現状に、地元住民が数年前から松葉かきボランティアなどの保全運動を進めており、県も連携して再生に乗り出すことになった。県は来年度当初予算に約7000万円を計上し、まず12ヘクタールで広葉樹とマ ツの過密林を伐採するとしている。
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