ID 9788
登録日 2008年 12月 9日
タイトル
タイトル
醤油は今 伝統の味を守る】海外進出の裏で
.
新聞名
新聞名
MSN産経ニュース
.
元URL.
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/081209/sty0812090803001-n1.htm
.
元urltop:
-リンク切れ-
.
写真:
hhh
.
日本の食文化を支えてきた醤油(しょうゆ)。時代とともに、そのあり方は変化している。輸出や海外での生産量、加工食品向け調味料としての業務用出荷量こそ伸びているが、外食化や加工食品の増加によ
り、家庭向けなど国内消費量や、中小規模のメーカーは減少傾向にある。そんな中、地元に根付く味でもある伝統的な醤油を守り伝えようと、さまざまな取り組みが始まっている。(猪谷千香)
最後の木桶師
醤油のもとになる「もろみ」独特の香りがただよう蔵。「この桶(おけ)には愛着があります。自分の子供のようです」。高梨博美さん(46)は、50石(約9000リットル)の巨大な木桶をいとおしそうに見上げる。醤油メーカ
ー「タイヘイ」(千葉県匝瑳(そうさ)市)に寄贈するため、父親の貞二郎さん(77)と1年がかりで製作、3年前に完成させた。
高梨さん親子は「木桶師」と呼ばれる職人。業界最大手「キッコーマン」の創業者一族、高梨家で代々働いていた桶職人の末裔(まつえい)で、博美さんは十代目。かつて関東では50石の木桶がよく見られたが、今は繊
維強化プラスチックやホーローのタンクが使用されることが多い。
「これだけの大きさの木桶の注文は(関東では)もうない。私たちにとって、最初で最後の大仕事かもしれません」と博美さん。高さ、直径ともに2・8メートルになる50石の木桶を作る技術を持つ木桶師は、関東では高梨
さん親子が最後になってしまったという。
..