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ID 9405
登録日 2008年 11月18日
タイトル
タイトル
岡谷豪雨犠牲者の思い、根付け 児童ら“遺品”の木植樹
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新聞名
新聞名 中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20081118/CK2008111802000011.html
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元urltop:
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写真:
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 2006年7月に起きた岡谷市湊の豪雨災害現場で17日、地元の児童がコナラやミズナラの苗を植樹した。植えた中には、犠牲者の一人で山づくりに貢献した花岡泰男さん=当時(58)=がのこした約20本 のドングリがある。死後も世話をしてきた親せきの矢島順子さん(59)は「やっと苗を山に帰せました」と感慨深げだった。
 花岡さんは森林組合員や市臨時職員として森林整備に尽くした。荒れた山にドングリを育てようと自宅で栽培し始めた直後、災害に巻き込まれた。
 生前に「ボランティアで子どもに山のことを教えたい」という思いを聞かされていた矢島さん。のこった苗をいつか山に植えようと、〇七年春から面倒をみてきた。「夏は毎日水をやり、秋冬はわらでくるんで。毎日、気に かけてきました」  この日の植樹に参加した児童は、総合学習で豪雨災害を学んできた湊小の六年生二十八人。矢島さんや地元の区長らを講師に招き、花岡さんの思いも聞いてきた。自分たちでドングリを育て、花岡さんの苗も二本を譲 ってもらい「やっちゃんのドングリ」と名付け面倒を見てきた。
 藤森大也君(12)は「(花岡さんに)会ったことはないけど、どう植えようか考えると心の中で会話できた気がする。きょうは矢島さんの思いも込めて植えました」と笑った。
 花岡さんの遺志を残そうと現場に「減災の森林へ 花岡泰男」と書いたくいも打った。矢島さんは「災害に強い山をつくり子どもに山の大切さを教えるという遺志を果たせました。やっちゃん(花岡さん)もきっと天国で喜 んでいますね」と目を細めた。
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