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ID 9099
登録日 2008年 10月20日
タイトル
ロシアの原木の輸出関税アップ チップ業者にあおり
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新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinmai.co.jp/news/20081020/KT081018FTI090014000022.htm
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元urltop:
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写真:
 
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 紙袋やティッシュぺーパーなどの原料となるチップ用の針葉樹の国産材が、県内を含め全国のチップ生産業者に届きづらくなっている。ロシアが昨年、原木の輸出関税を大幅に引き上げた結果、主にロシア 産材を頼りにしていた合板メーカーが県産カラマツなど国産材の利用に移行。チップ業者があおりを受けているからだ。
 チップ用にはこれまで、製材後の端材や、曲がり材が使われることが多かった。合板は曲がり材も使うほか、原木を、筒切りにして帯状に薄くむく「かつらむき」のようにするため端材も出にくい。製紙業界は現在、広葉樹 チップの多くは輸入に頼り、針葉樹チップは約6割を国内で賄っている。品薄でチップ業者の苦境が続けば、製品価格の上昇にもつながりそうだ。
 県内でもカラマツが多い南佐久郡佐久穂町にあるチップ業者。今年、チップ用の原木を置く広さ約3000平方メートルの土場には、カラマツなどがほとんどない。10トントラックで1日3台分のチップを製紙会社に運ん でいたのが、1-2台程度に。平日に仕事を休む日も月4日ほどある。
 原木は主に同郡内の森林組合から購入してきた。その1つ、町内の南佐久北部森林組合は本年度、カラマツの出荷量を昨年度の約2倍、年間800立方メートルと見込むが、篠原茂参事は「直径16センチ以上の原木は ほとんど製材工場や合板用に流れている」と、チップ業者への出荷量が減っている理由を話す。
 大町市のチップ業者も針葉樹チップ用の原木の入手に苦しむ。中でも県産カラマツは「合板用に回っていてほとんど手に入らない」。実際、大阪市の大手合板メーカーは約3年前から、県内のカラマツを含め国産材を 使い始め、その割合は今年になってほぼ半分に。「今後も国産材の利用割合は上げていく」とする。
 県森林組合連合会によると、県内5カ所にある木材センターのカラマツ取り扱い実績は07年度、06年度より約1万3000立方メートル多い8万3480立方メートル。合板メーカーに流れるのも多い。同連合会は「合板 にも使われない木は山から出しても採算が合わず放置されやすい。それもチップ用原木の品薄に影響している」とも説明する。
 昨年度、国内の木材チップ生産量は589万4000トン(うち長野県は約1%)。日本製紙連合会の調べだと、今年1-8月に集荷した針葉樹チップと原木の量は、品薄の国産材が前年同期比2・6%減った一方、輸入材は 5・2%増えた。
 同会林材部は「国内からの確保が難しくなれば、海外に用材を求めなければいけない」とするが、輸入チップの価格は国産の2倍程度と高いため、対応に苦慮している。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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