ID 8904
登録日 2008年 9月22日
タイトル
茶色「柿渋染め」 生活にしみこむ 世界に一つだけ
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新聞名
MSN産経
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元URL.
http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/080923/art0809231427003-n1.htm
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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柿渋(かきしぶ)は古くから庶民の生活の中で日常的に使われていた。含まれるタンニンに高い防水、防腐、防虫効果があるためで、漆器の下地に塗られたり、漁網や団扇(うちわ)、和傘、紙衣の強化に使わ
れた。漢方薬としても知られ、血圧降下、やけど、二日酔いにも効くとされている。最近はその独特の風合いや発色を生かした布地の染色が見直され、柿渋染めとして人気が出てきている。
■太陽が生み出す
「柿渋染めは太陽の染めといわれているのです」
寂光院(じゃっこういん)近くに工房とアンテナショップを持つ「みつる工芸」の安井満さん(59)がいうように、柿渋は太陽の光をあてるほどに、また、時間とともに濃い茶色に発色する。
工房には、麻ののれん、タペストリー、日傘、パーカー、Tシャツ、作務衣(さむえ)などが並んでいた。「一枚として、一つとして同じものがありません。同じ濃度の柿渋、同じ環境で作っても色合いなどが違ってくる。夏
場は特に変わってきます」というのは商品の製造を主に担当する安井さんの次男、将司(まさし)さん(27)。それだけに、人とまったく同じものをよしとしない女性には特に人気があるという。
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