ID 8654
登録日 2008年 9月 1日
タイトル
廃校小学校の桜守れ 卒業生らが保存会
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新聞名
日本海新聞
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元URL.
http://www.nnn.co.jp/news/080831/20080831009.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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学校再編により二〇一〇年四月の廃校が予定されている兵庫県新温泉町石橋の町立奥八田小学校(井上修治校長、三十四人)にある樹齢七十年以上の桜を後世に残そうと、地域に住む卒業生らが、保存会
を結成した。一部に枝枯れや幹の腐食が見られることから、樹木医に“健康診断”を依頼。母校のシンボル再生に向けて動き出した。
愛着ある桜の木を見上げる保存会のメンバー=新温泉町石橋、町立奥八田小学校
会の名称は「奥八田小学校桜木保存友好会」(大田彰会長、二十八人)。同校の卒業生である山村日良副会長(73)ら地元有志四人が発起人となって、今月二十日に設立した。
今年で創立百十五年目を迎える同校には、昭和初期に植樹したといわれる桜が十一本(ソメイヨシノ八本、ヤエザクラ三本)あり、満開のシーズンには同校児童や地元住民の目を楽しませてきたという。
このうち三本は幹回りが三メートル以上。最も太いものは三・一三メートルで、ソメイヨシノとしては県内最大級とみられている。
しかし、数年前から数本の木で枝枯れや幹の腐食が目立つようになった。また、今年春から学校統廃合の動きが本格化してきたこともあって、山村副会長とかつての同級生らが「思い出深い桜を残そう」と立ち上がった
。
六月には朝来市在住の樹木医、宮田和夫さんに治療を依頼。下見の結果、今後の対処次第で健康な状態を取り戻せることがわかった。このため、宮田さんが三十一日にも同校を訪れて、本格的に診断する。
発起人の一人、植村哲さん(73)は「統廃合で地域から小学校はなくなるのは寂しい。だが、愛着のある桜だけでも残し、住民みんなで守っていきたい」と話していた。
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