ID 8640
登録日 2008年 8月29日
タイトル
ブナ林を大切に守る 思い伝える200点展示
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20080828ddlk04040215000c.html
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元urltop:
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写真:
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1985年から99年にかけ、山形県境にそびえる船形山のブナ原生林を林野庁の伐採計画から守り通す活動を展開した「船形山のブナを守る会」の「第10回ブナの森作品展」が大崎市古川の市民ギャラリー「
緒絶の館」で開かれている。守る会会員のうち約40人がブナ林の四季写真や、山の恵みを生かした木工、つる細工など200点を出品し、ブナに寄せる思いを伝えている。
守る会は、船形山の国有ブナ林を広範囲に皆伐しスギ造林地を拡大する同庁の長年の施業方針に対し、緑と水を守れと85年、大崎地域内外の市民が組織した。「15年闘争」の末の99年、ブナ林伐採の中止を勝ち取
った。その苦闘史を忘れまいと会員は同年を皮切りに毎年、作品展を開き節目の10回を迎えた。
ブナ林の四季の大型組み写真は人間に何かを語りかけるブナの精の存在を告げ、山の木の実で作ったネックレスは遠く縄文時代の装飾品を思わせる。
守る会は01年から船形山の一角で小規模ながらブナ林再生事業に取り組み、ブナなど落葉広葉樹の復元に手ごたえを得つつあるという。守る会世話人の一人、親川麗子さん(60)は「この作品展を見て山の大切さに
思いをはせてみてはいかが」と語る。入場無料。31日まで。【
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