ID　8600

登録日　2008年 8月23日

タイトル

米マツのアイヌの帆船、進水式

新聞名

読売新聞

元URL.

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20080824-OYT8T00008.htm

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釧路市の釧路川で２３日、北海道ウタリ協会釧路支部が復元したアイヌ民族の帆船「イタオマチプ」の進水式が行われた。
　イタオマチプは「板に（縄を）はわせた船」という意味で、丸木舟の側面に縄で板をつなぎ合わせ、くぎは使わない。約２００年前までクジラやイルカ漁で使用されたほか、樺太や中国などとの交易にも使われていた。
　以前はカツラやセンノキの巨木が原材料だったが、道内では入手できないためカナダ産の米マツ（直径約１．３メートル）を使用した。５月末から復元作業を始め、２２日にようやく完成した。
　進水式では、アイヌ民族の長老らが祈りをささげて航行の安全を祈願。岸から離れたイタオマチプは帆に風を受け、川面を滑るように走った。釧路支部の秋辺得平支部長は「先祖の生活を思い起こす大きな仕事ができ た」と喜んでいた。