ID 8300
登録日 2008年 7月17日
タイトル
天橋立の松並木が枯れないのは?
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://osaka.yomiuri.co.jp/mono/mo80717a.htm?from=ichioshi
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元urltop:
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写真:
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京都府宮津市にある景勝地で「日本三景」の一つに数えられる「天橋立」は、全長約3.6km、幅20~170mの「砂嘴」でできた砂浜で、約8000本もの「黒松」が生い茂って「松並木」が形作られています。
一般的に「種子植物」は塩分の多い環境では生息できず、海岸に近い場所では台風などの強風によって飛んできた「波しぶき」のせいで農作物が「枯れる」という「塩害」を生じることもあるほどです。
ただし、元々「松」は「塩分には強い」植物で、海岸の「防砂林」には必ずといっていいほど「松」が使われているのですが、さすがに「海水」を吸いあげてしまっては枯れてしまうと思われます。
天橋立観光協会の話によると、「松並木」の近くには「磯清水」という井戸があって、その水は海に囲まれた場所にもかかわらず、不思議なことに「塩味がしない」ことから、「天橋立」の地下にも少しも塩分を含んでいない
「地下水」が通っていて、その「淡水」を吸い上げているから「松は枯れない」というのが「一説」となっている…とのことです。つまり「天橋立の松並木の根は常に海水に接しているわけではない」ということですね。
ちなみに「磯清水」は、古来より「長寿の霊泉」として崇められていて、平安時代の歌人「和泉式部」も「磯清水」の水を飲んで「橋立の松の下なる磯清水 都なりせば君も汲ままし」と詠った手紙を、娘である「小式部内子
」に送ったそうですよ
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