ID 8108
登録日 2008年 7月 3日
タイトル
4割以上が要治療 大野・宝慶寺 参道周辺の巨木診察
.
新聞名
福井新聞
.
元URL.
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=4389
.
元urltop:
.
写真:
写真が掲載されていました
.
福井県大野市宝慶寺の古刹(こさつ)、宝慶寺の参道周辺の巨木の並木を守ろうと、宝慶寺集落出身の市民らでつくる「宝慶寺会」は1日、樹木医を招き、弱っている木を診断した。参道脇の約百本のうち、41
本に治療が必要と分かった。同会は今後、腐食部分を取り除き、防腐剤を塗る作業を進める。
宝慶寺は、約700年前に開かれた曹洞宗の修行寺。今は住人がいなくなった集落跡から約400メートル続く参道には、樹齢400年のモミをはじめ樹齢100年以上のスギなど大木が並び、貴重な自然景観をたたえてい
る。
しかし近年、参道を通った重機により幹が傷付くなどして木が弱り、腐る木も出始めた。古里の寺と自然を守ろうと、同会が現状把握に乗り出し、この日は会員六人が見守る中、県総合グリーンセンターの樹木医、今井
三千穂さんが根や樹皮を調べた。
幹周5メートル以上の大モミは、太い根が切れ、腐食が進んでいた。スギは多くが傷付き、腐朽菌が入り込んで弱っていた。要治療の41本のうち、36本は早急な措置が必要と判断された。今井さんは「まだ手遅れではな
い。手当すれば長く生きてくれる」と話した。
同会の寺坂哲夫会長は「弱っている木がこんなにあるとは。専門家の協力を得て対応し、県や市の協力も得たい」と並木の“再生”に意欲を燃やしている。同会は近く、腐食部分を取り除き、防腐と細胞再生能力を持つ
薬を塗る作業を始める。
..