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ID 7921
登録日 2008年 6月12日
タイトル
あきたの森はいま
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新聞名
秋田魁新報
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元URL.
http://www.sakigake.jp/p/special/08/morihaima/morihaima_01.jsp
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました
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界遺産「白神山地」を間近で体感したいという人たちにとって、遺産地域に接している岳岱(だけたい)自然観察教育林(藤里町)は本県側で一番の人気スポットだ。
かつてはコケや腐葉土で覆われていたブナ林だが、現在は根の露出が目立つ=藤里町の岳岱自然観察教育林  広さ約12ヘクタールの教育林には巨大ブナがひっそりとたたずみ、こけむした岩塊が巨木の根に抱かれるように横たわっていて、原生的な雰囲気を味わえる。比較的平たんな地形のため軽装で散策できるとあって、 四季を通じて全国から年間7000人以上が訪れる。
 人気の高まりとともに、森の中のブナの一部は年々弱っている。地元の自然保護団体、秋田自然を守る友の会の鎌田孝一会長(78)=藤里町藤琴=は「人間に踏まれて根が弱り、養分を吸い上げられずに倒れた木もあ る。森全体が衰退すれば、訪れた人はここでは満足できず、(入山が規制されている)遺産地域の核心部へと入りたがるのではないか」と心配する。
 かつては森全体が分厚い腐葉土に覆われていたが、1993年12月に白神山地が国内初の世界遺産に登録されたのを機に入山者が急増。根の踏み固めが目立つようになった。「白神のシンボル」の愛称で親しまれてい る樹齢400年の巨大ブナも、やはり踏圧で樹勢の衰えが目立つようになった。現在は木の周りにロープを張り、人が近付けないようにしている。
 全長1・54キロの散策コースは以前は落ち葉で埋め尽くされていたが、いまや靴底によって細かく砕かれ、雨とともに流されてしまう。遺産登録から5年ほどで、あちこちのブナの根が地表に露出する深刻な事態となっ た。「原生林を残すために遺産登録は歓迎すべきことだったが、一方で周縁部の衰退を招いた。散策コースすべてに木道を設置するしかない」と鎌田会長は話す。
 教育林を管理する米代西部森林管理署も木道整備は必要だとしているが、これまで設置を終えたのは全体の3分の1ほど。同管理署は「今後も整備を進めたい」としているが、なかなか進まぬ整備に気をもむ人も多い 。そんな地元の住民や町は、入山者が散策路の外に出ないよう独自にロープを張ったり、特に根の露出が進んでいる傾斜地にはチップを敷き詰めるなど、樹勢の衰えを食い止めるのに必死だ。
 地球温暖化による森の衰えを懸念する人もいる。環境省が設置した白神山地世界遺産センターの自然アドバイザー、斎藤栄作美さん(58)=藤里町粕毛=は「気温上昇や乾燥化が進行しているためだろうか、コケ類の 枯死が目立つ。ブナに寄生して生きる植物が減り、幹が徐々に裸になる白化が進んでいる」と話す。
 岳岱の森には「用」の文字が刻まれた大木が残る。用材として伐採される運命にあったこれらのブナは、鎌田会長らによる白神保護運動によって生き残った。この森を維持することは、その奥にある遺産地域を守るこ とに直結している。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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