ID 7732
登録日 2008年 5月23日
タイトル
スッキリさせすぎ? 明石城の樹木、大幅剪定
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0001067125.shtml
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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明石城の周りで立派な枝ぶりを誇っていた樹木が今春、大幅に剪定(せんてい)された。城の石垣がJR明石駅のプラットホームなどからもよく見えるように-
との眺望上の「配慮」が主な理由。明石公園を訪れる市民からは「夏を前に木陰が消えた」「野鳥が休む場所がなくなった」などの声が漏れる。(大月美佳)
明石城は江戸時代初期に築かれ、巽櫓(たつみやぐら)と坤櫓(ひつじさるやぐら)は重要文化財に指定されている。公園を管理している県園芸・公園協会によると、木々の枝が伸びて石垣のほぼ半分を覆う格好になっ
ていたことから、業者に委託して四月中旬ごろから約一カ月をかけ、クスノキやアラカシ約三十本を剪定した。
「明石が誇る歴史遺産である櫓を隠すまで伸びていた。枝が折れて人にけがを負わせる可能性も考慮した」と担当者。
このほか、木を伝って中をのぞいた形跡がある公衆トイレ近くのドングリや、石垣の上に根を張っていた数本も、石垣が崩れないようにするため剪定・伐採された。
明石公園に飛来するオオタカやハイタカが好んで止まっていたという大木も一部が伐採。野鳥観察を続けている野呂承二さん(64)=明石市茶園場町=は「野鳥にとって貴重な生息地であり、安易に伐採しすぎでは
ないか」と指摘する。公園内を毎日ジョギングする男性(65)は「丸刈りみたいになってびっくり。木陰がないからひと休みできない」。
同協会の担当者は「必要性があって実施したが、剪定をやりすぎると、緑も少なくなり、鳥や虫などの生息環境が損なわれることは承知している。今回のような大規模な剪定は今後は予定していない」と話している。++
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