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古典桜の輪、白鷹から全国へ
新聞名
山形新聞
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元URL.
http://yamagata-np.jp/news/200805/05/kj_2008050500072.php
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「古典桜の里」として売り込んでいる白鷹町を代表する「薬師桜」と「釜の越桜」の二世木が、全国各地で植栽の輪を広げている。二世木の苗木提供を始めて16年目、既に47都道府県すべてで植樹が行われ
、その数は3000本以上に上っている。
同町高玉の金田聖夫(さとお)さん(75)が、接ぎ木による二世木の苗木の栽培技術を確立させたのが1992年。植栽は、翌93年が始まりで、以来、県内各地で行われるようになった。
県外では、96年に日本農業新聞で紹介されたことをきっかけに広島、鹿児島両県で実現。2001年には全47都道府県での植樹を“完了”したが、ことしも富山県黒部市に植栽されるなど、その輪はさらに広がっている。
主な場所では、清水寺、金閣寺、西本願寺、比叡山延暦寺(以上京都府)、薬師寺、唐招提寺(以上奈良県)など世界遺産指定の10カ所をはじめ、東京都の新宿御苑など庭園、自然公園が多い。また海を越え、中国の黒
竜江省ハルビン市にも苗木を送った。
樹種は薬師桜、釜の越桜ともエドヒガン。咲き始めの花弁のピンクがソメイヨシノよりも鮮やかで華やか。また、古典桜が集中している地は全国的に珍しく、二世木の人気につながっているという。
全国で植えられた二世木は、最初は釜の越桜が中心だったが、最近は薬師桜が主流で、数にすると半々。地域別では町内、県内、県外がそれぞれ3分の1ずつだ。
昨年植樹した北海道小樽市の小樽運河沿いからは、先日、「きれいな花を咲かせた」とうれしい便りが届いた。金田さんは「何十年、何百年、千年先の人にも美しい桜を楽しんでほしい一心だった。町の観光振興にも役
立ててほしい」と話している。
【古典桜の里】 県内の樹齢500年以上の古典桜12本のうち7本を有する白鷹町がキャッチフレーズとしてうたっている。代表は、平安時代に征夷大将軍・坂上田村麻呂が手植えしたと伝わる県天然記念物の薬師桜(樹齢
約1200年、樹高約10メートル、周囲約8メートル)と、町指定天然記念物の釜の越桜(約800年、約20メートル、約6メートル)。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。
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