ID 7159
登録日 2008年 4月12日
タイトル
美祢市秋芳町の国天然記念物 「共和のカシの森」倒れる
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/15816
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元urltop:
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写真:
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美祢市秋芳町青景の山中に立つ国の天然記念物で「共和のカシの森」と呼ばれるイチイガシ(常緑性ブナ科)の巨木が、倒れていることが分かった。市は「周囲の竹を伐採するなど保護に努めてきたが…。巨
樹としての形体をなさなくなった」として、文化庁に天然記念物き損の届けを出した。
「共和のカシの森」は、高さ約33メートル、根元の幹回りは約11メートル。「平安時代末期(約850年前)には自生していたらしい」との地元史料もある。1925(大正14)年10月、国の天然記念物の指定を受けた。
木は地上3‐5メートルの位置から主幹が折れ、幹の中は空洞になっていた。地元の秋吉台では、2月中旬に11センチの積雪が記録され、「雪の重さや強い風で倒れたのでは」(市文化財保護課)と推測している。
文化庁では秋の文化財審議会に諮問、天然記念物の指定を取り消すかどうか検討する。田村繁晴市教委秋芳事務所長は「倒れたのは残念だが、根元だけでも何らかの形で残し、保存する方法はないだろうか」と対応に
苦慮している。
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