ID 629
登録日 2006年 3月26日
タイトル
積雪で倒木や傷み 船窪のオンツツジ、60本以上が被害
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新聞名
徳島新聞
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元URL.
http://www.topics.or.jp/News/news2006032605.html
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元urltop:
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写真:
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国の天然記念物に指定されている吉野川市山川町奥野井の「船窪のオンツツジ群落」の木々が、この冬の大雪で大きな被害を受けていることが、地元の保護グループの調査で分かった。六十本以上が傷つ
いているとみられ、同市教委は「早急に調査・修復に取り組み、周辺環境や木の状態などの調査も進めていきたい」としている。
被害は三月中旬に判明。一九八五年に国の天然記念物に指定された群落の千二百本のうち、傷ついている木の多くは樹齢三百年以上の古木。枝ぶりのよい木ほど積雪の影響が大きく、枝が裂けて白い木肌があらわに
なったり、木が倒れて根がむき出しになったりしている。
地元の保護グループ「山川の文化財を守る会」の阿部保夫会長(76)=同市山川町翁喜台=によると、十六年前から会員約三十人で木の手入れや下草刈りをしているが、雪でこれほど大きな被害を受けたのは今回が
初めてという。
今年は三月中旬に群落周辺で残雪が確認されていた。県文化財巡視員を務める阿部さんは「今年は湿って重い春の雪が降ったせいもあるが、酸性雨や車の排ガスの影響などで木が弱くなっているのでは」と指摘する
。
被害報告を受けた市教委は、職員が調査のために現地入りを試みたが、山道の積雪に阻まれた。現在は雪も解けていることから、市教委は文化庁の指示を受け、県と協議しながらできる限り早く調査や修復作業を進め
ることにしている。
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