ID 611
登録日 2006年 3月22日
タイトル
後世の名木、成長待つ。兼六園で植え込み。「唐崎松」など苗木25本
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新聞名
北國新聞
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元URL.
http://www.hokkoku.co.jp/_today/E20060323002.htm
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元urltop:
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写真:
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二十三日の石川県内は低気圧が本州南岸を進んだ影響で曇り、雨の降るところがあった。兼六園では、岡山県の育種場で育成された「巣ごもり松」「お花松」の苗木が園内の苗床に植えられ、関係者が後世の
名木に成長するよう願いを込めた。
金沢城・兼六園管理事務所に届けられたのは「唐崎松」「根上松」を含む苗木二十五本。全国の名木などを後世に伝える事業を実施する独立行政法人林木育種センター関西育種場(岡山県)に、兼六園の松の遺伝的な
性質を引き継ぐ「接ぎ木」の手法で五種類の苗木の育成を依頼していた。
引き渡し式では、同育種場の上澤上静雄遺伝資源管理課長から、同事務所の徳山芳文兼六園課長に苗木が手渡された。徳山課長は「兼六園に伝わる樹芸を生かし、庭師とともに大事に育てていきたい」と述べた。
松の樹齢は、巣ごもり松が二百年以上、お花松が百五十年以上ともいわれており、五人の庭師は苗木を丁寧に植え込みながら、将来の兼六園を彩る後継木の育成に決意を新たにした。
金沢地方気象台によると、二十四日の県内は冬型の気圧配置となった後、高気圧に覆われるため、午前三時ごろまで雨の降るところがあるものの日中は晴れる見込み。
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