ID 6969
登録日 2008年 4月 1日
タイトル
崔種賢と木
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新聞名
中央日報
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元URL.
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=98169&servcode=100§code=120
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元urltop:
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写真:
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よく使われる‘オクジ春香(チュンヒャン)’ではなく‘オクジ春陽’が正しいという見解が少なくない。 春陽は慶尚北道奉化郡(キョンサンブクド・ボンファグン)にある山中の村。
自由党時代、勢いのある国会議員が春陽を通過するよう嶺東線路線を無理に曲げたことに由来する。 もう一つの有力な俗説は、最高級松の‘春陽木’の群落地から生じた。
木こりが取引場でそれぞれ自分の木を春陽木と主張したことから始まった。
‘チョンドゥン山~朴達(パクタル)峠を~’で始まる歌「泣きながら越える朴達峠』も同じだ。 もともと朴達峠は忠清北道堤川(チュンチョンブクド・ジェチョン)のクハク山とシラン山の間の木が生い茂った峠。
その隣にあるのもチョンドゥン山ではなく天登山だ。 忠州湖を見下ろして天登山・地登山・人登山が並んでいる。 このうち人登山は白くてまぶしい。
35年前にSKの故崔種賢(チェ・ジョンヒョン)会長が植えた白樺の苗木だ。
崔会長には夢があった。 はげ山に木を植え、後に奨学金の支えにする考えだった。 「お金にならない」「するならソウル付近にしよう」という参謀に対し「土地で商売をするのか」と叱った。
首都圏が開発されれば木は残らない、と話した。 それで奥地を探し、誰も管理していない市・道の境界の険しい山を選んだ。 こうして忠州人登山や忠清北道嶺東などの4100ヘクタール(約1200万坪)を購入した。
1973年から崔会長はソウル汝矣島(ヨウィド)の13倍のはげ山に木を植え始めた。
89年には試練を迎えた。 政府の非業務用土地売却令が発動された。 崔会長は素直に1006ヘクタールを忠南(チュンナム)大の演習林として寄贈した。 山林緑化のために政府は常緑樹にこだわった。
崔会長は白樺に固執して対立した。 「八万大蔵経にも書かれた高級素材だ。 酸素輩出量もはるかに多い」このためSKが植えた378万株のほとんどは闊葉樹の白樺だ。
98年に他界した崔会長は遺言によって火葬された。 少し遅れて政府は崔会長に‘緑色大賞1号’を追贈した。
最近SKの悩みは2つある。 一つは伐期齢(木を伐採する時期)。 当初の30年から60年に増えた。 実際、ドイツの伐期齢は平均200年。 今後30年間、金がかかることだけが残っているのだ。 樹種も悩みだ。
地球温暖化で白樺がいつまで育つかが心配だ。 最近、所々に春陽木を植えているのもこのためだ。 いつか人登山が巨大な春陽木群落地に変わるかもしれない。
その時には‘オクジ春陽’ではなく‘オクジSK’という変わった表現にも慣れているかもしれない。 今週末は植木日。 崔会長のように山間奥地までさまよう必要はない。
近くの野山に木を一株ずつ植えてみてはどうだろうか。 一人が一株ずつ植えても、崔会長が生前に植えたものの10倍以上の森ができる。
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