ID 6898
登録日 2008年 3月27日
タイトル
写真/泣いていた山笑う 大口に「百年の森林」
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新聞名
南日本新聞
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元URL.
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=9895
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元urltop:
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写真:
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百年先の豊かな緑を夢見る「大口百年の森林(もり)」が大口市に整備された。ごみが捨てられ、土砂崩れも起こしていた山に手が入り、かつての緑がよみがえりつつある。
整備したのは伊佐うめ振興会(3会員)。5ヘクタールの南高梅園の一角でグリーンツーリズム型宿泊所「昔日(せきじつ)の宿」を運営している。昨年夏、梅園隣の民有林約0.7ヘクタールを買い取り、「百年の森林」構
想に着手した。同振興会の中心、乙津忠義さん(71)によると、森林の環境を守るとともにグリーンツーリズムの楽しみを一歩進めたいというのが狙い。
民有林の地主は県外に住んでおり、現地に通じる道にはごみの不法投棄を戒める看板があった。「山が泣いているように見えた」と乙津さん。運び出したごみの量は軽トラック6台分に上る。元の地主が有償木を搬出し
た後、雑草、雑木を整理して地ごしらえを施し、地盤の陥没部分には泥を入れて復元。山桜、ケヤキなど14種350本の苗木を植えた。
散策道の階段を積み、現地の石を環状に配置し「ストーンサークル」広場も設けた。費用の一部には県の2007年度森林環境税補助約100万円をあてた。2月に植林を終え、3月初め、敷地入り口に「大口百年の森林」
の看板を立てた。
乙津さんは「ここではあくせく時間を過ごすことはない。生き返った山の100年先を思いながらゆっくり息抜きして」と話す。見学自由。問い合わせは昔日の宿=0995(22)0658。
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