ID 6874
登録日 2008年 3月26日
タイトル
スギ花粉の季節到来 飛散量もピークに
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20080326-OYT8T00066.htm
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元urltop:
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写真:
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スギ花粉の季節がやってきた。今月上旬までに県内全域でスギ花粉の飛散が確認され、飛散量はまもなくピークを迎えそうだ。本県は全国有数のスギ保有県。県は対策として「無花粉スギ」の開発に取り組ん
でいるが、植え替えが実現するのはまだまだ先で、花粉症患者の受難はしばらく続きそうだ。
春に飛散するスギ花粉は前年の夏に雄花の中で作られるため、花粉の量は冷夏には減り、暑い夏には増える。昨夏は猛暑が続いたため、県保健環境科学研究所では「今季は例年よりも多め」と予想する。
県林政課によると、県内の民有林のスギ(蓄積量)は約4400万立方メートルで全国第7位。伐採に適した林齢46年以上のスギに限定すると約2300万立方メートルで全国1位だ。
県は首都圏のような花粉対策のための伐採は行っておらず、代わりに10年前から、花粉を作らない「無花粉スギ」の開発に取り組んでいる。県森林研究所では今年度に入り、全国から集めた無花粉スギの品種改良に
成功した。
県は、県内のスギ苗木の供給を一括して行っており、今後は挿し木による苗木の育成を進めると共に、今年度中に植え替え計画などについて、県森林組合連合会などとの協議に入る方針だ。
しかし、今のところ造林業者への苗木供給が可能になるのは早くても2019年以降。また、スギ生産の右肩下がりが続く中、どの程度のペースで植え替えを進められるか、商品的な品質に問題はないかなど、検討課題
も多い。
一方、シーズン本番を迎え、薬局などの花粉症対策コーナーが賑わいを見せている。新潟市中央区のコダマ新潟市役所前店では、2月から花粉コーナーを設置。花粉症関連商品を買い求める人の数は約2週間前から
増え、1日平均50~100人にのぼる。アレルギー症状を抑えると共に予防効果もある内服薬や点鼻薬が人気という。
アレルギー専門医で、花粉症研究の第一人者として知られる新潟市の藤崎洋子医師(76)は「大気汚染などで体が、花粉に過敏に反応してしまうのが花粉症。マスクや眼鏡、帽子などで花粉を防ぎ、帰宅後は花粉を払
い、目や顔を洗うなどのセルフケアが大切」とし、症状が出た場合は病院の診察を受けるよう勧めている。
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