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ID 6789
登録日 2008年 3月20日
タイトル
祖国を偲ぶ『日本島』に 建造物や樹木で彩って
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新聞名
サンパウロ新聞
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元URL.
http://www.spshimbun.com.br/content.cfm?DO_N_ID =21918
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元urltop:
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写真:
 
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聖州水資源・エネルギー局(DAEE)の協力のもと、ピニェイロス川とチエテ川の合流地点に浮かぶ島に名付けられた日本島(イーリャ・デ・ジャポン)は、縁をコンクリートで固められた人工島。
 島には、寄付された桜五十四本、イッペー四本、広島で被爆した木から発芽した種で育てたというイチョウ一本のそれぞれの苗木と工事のときに採掘され山積みにされた石があるのみ。
 一年半ほど前は、〇六年三月にチエテ川流域環境改善事業の竣工式に合わせて島に設置された鳥居や鯉のぼりは取り外され、日本島を象徴するものもないなんとも寂しい状態だった。
 視察をした十三日はあいにくの雨模様。当初天候を考慮して上陸は難しいのではと思われたが、川の水位、雨量、風量に問題はなく、この分岐点を管理しているマルセロ・ノゲイラ技術部長の案内で島へ渡った。
 上陸した中沢会長を驚かせたのは、植樹された桜の成長ぶりだった。等間隔に並べられた桜には深緑の葉がつき、高さも二・五から三メートルまでになっていた。また、枯れた苗木が五、六本程度しかなかったことも幸 いだった。
 苗木栽培で約三十年の経験をもつ中沢会長も、「非常に順調にきている。葉が落ちたときに剪定したい。今年はもう花が咲きますよ」と満面の笑みを浮かべる。
 同様にイッペー、イチョウも非常にいいペースで育っているという。
 年に三、四回島渡り清掃をするなど日本島の管理も行っているマルセロ部長は、「人の出入りがないため荒らされる心配はないから、ゴミもほとんどない」と島の現況を語る。
 中沢会長は、島のピニェイロス川方向に十二メートル、チエテ川方向に六メートルの鳥居をそれぞれ建設し、今年中には披露したいと意欲に燃えている。
 マルセロ部長も、「きっと、橋の建設や公園化のプロジェクトは州政府内で持ち上がっているでしょ。私たちは権限はないけど、イニシアティブ(主導権)のある彼らの提案次第で計画は実行できるんじゃない」と後押し。
 DAEE内でも『イーリャ・デ・ジャポン』という名前は定着しているとし、今後も協力、島への上陸など便宜を図っていきたいという。
 「いやあ安心しました。これからは資金を集めなきゃならないなあ」。
 過去の遺物とならないためにも、中沢会長は積極的に取り組んでいく姿勢を改めて確認。今回の視察でいっそう気持ちは高揚したようだ。
 (写真=日本島視察のマルセロ部長・中沢会長(左から)(写真上)、ピニェイロスとチエテ両川に浮かぶ「日本島」)
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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