ID 6767
登録日 2008年 3月17日
タイトル
松林を元に戻そう 松枯れ被害でクロマツの苗木植樹
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=142358
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元urltop:
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写真:
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松枯れ被害が出ている和歌山県串本町の橋杭園地に同町は、松食い虫に強い個体から増やしたクロマツの苗木21本を植樹した。橋杭園地では枯れた松を2年間で約50本切っているためで、今後も計画的
に植えたいという。
橋杭海水浴場で知られる橋杭園地には約600メートルにわたって松林が広がっている。松枯れが目立ち始めたのは2年前で、原因は「マツノザイセンチュウ」という体長1ミリのセンチュウが樹木に侵入し、増殖するこ
とで衰弱するためとみられる。対策として、町はセンチュウを媒介するカミキリを駆除するための薬剤散布を続け、センチュウの樹木への侵入を防ぐために薬剤の樹幹注入をするとともに、枯死した松を切った。
2年間で切った松は約50本で全体の1割ほどに当たる。町は、薬剤散布や樹幹注入で被害を食い止めるのに加え、切ったことで寂しくなった園地を元に戻そうと、初めて植樹した。
植樹した松は、3年生で高さ約50センチ。県林業試験場(上富田町生馬)が松食い虫に強い個体を元に栽培したクロマツで、美浜町の煙樹ケ浜や白浜町の中浜でも植樹されている。数年で高さ2メートルほどに成長す
るとみられる。
町は松が確保できれば、切った場所に計画的に植樹したいという。
橋杭園地の松林は防風や砂の飛散防止、景観保全を目的に、休憩所の橋杭岩側は約30年前、橋杭小学校側は約20年前に植樹された。大きい松は樹高約10メートル、胸高直径約40センチまで育っている。
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