ID 6460
登録日 2008年 2月23日
タイトル
スギ苗木、少花粉品種へ 県、25年度までに転換
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新聞名
静岡新聞
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元URL.
http://www.shizushin.com/local_social/20080223000000000018.htm
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元urltop:
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写真:
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県はスギ花粉の大量飛散を抑制するため、県内に植栽するスギの苗木をすべて花粉の少ない品種に転換する新たな花粉症対策事業を平成20年度からスタートさせる。25年度までに苗木を新品種に切り
替える方針で、新年度当初予算案に関連事業費1100万円を盛り込んだ。
花粉発生量を従来種から8割以上抑制できる新品種を育成するための採種園を浜松市浜北区と富士市にある県の育種場に整備し、種子の生産体制を整える。国や県の試験研究機関、大学などに本年度、設置した検
討委員会を継続、増殖技術の研究に取り組むほか、苗木生産者や森林所有者、森林組合との新たな供給体制もつくる。スギでの実績を踏まえ、ヒノキの花粉対策も検討していく。
県によると、国有林を除く県内のスギ、ヒノキ林は22万ヘクタールと森林面積全体の54%を占めている。
県森林整備室は「木材需要の低迷からスギの植え替えは県内で年間100ヘクタール程度にとどまっている。木材の利用が進まないと新品種への切り替えも進まないことから、需要拡大と花粉対策をセットで取り組んで
いきたい」と話している。
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