ID 6428
登録日 2008年 2月22日
タイトル
絹の地産地消、クワの木オーナー募る 上京の織 元、京北で700本植樹
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008022100099&genre=K1&area=K1H
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元urltop:
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写真:
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京都府福知山市の養蚕農家と提携し京都産の絹織物を作っている京都市上京区の織元「織道楽塩野屋」が地元産の絹に関心を持ってもらおうと、右京区京北地域でオーナー制のクワの木を植える活動を始
めた。絹の地産地消を進める取り組みで、メンバーを募集している。
養蚕農家は全国で減少の一途をたどり、京都府では福知山市に3軒残っているだけだという。塩野屋は日本の絹文化を守ろうと、昨年春、戦後も養蚕農家があった右京区京北下弓削町に約1500平方メートルの農地を
借り、クワの木700本を植えた。
今回「桑の木オーナーズ倶楽部(くらぶ)」と名付け、市民に年間1本1万円でクワの木のオーナーになってもらう取り組みを始めた。現在約80人が登録し、塩野屋が木の管理をして、今春からカイコの飼育を始める。こ
れまでに絹製品をプレゼントし、今後はクワの葉をせんじてお茶にしたり、まゆを煮て化粧水を作ったりするなど、さまざまな活用法を教える講習会を開いていく。
クワを自宅で育てたいというオーナーがいるほか、子どものためにカイコを育てて絹の衣類を作りたいという若い夫婦が倶楽部に興味を示している。
倶楽部の活動と合わせて、希望者には栽培方法の説明や肥料と合わせて苗木を800円で販売している。また福知山市の農家から「使っていない土地があり、養蚕をしたい人が出てきたときのためにクワを植えたい」と
の要望があり、市内に苗木千本を植えることも計画している。
塩野屋代表の服部芳和さん(58)は「一連の活動は地産地消、環境保護につながる。品質や安全性のしっかりした製品作りのために、養蚕の環境作りを進めたい」と力を込める。問い合わせは塩野屋Tel:075(461)1995
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