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ID 6028
登録日 2008年 1月16日
タイトル
松食い虫の被害多発 昨夏の高温少雨影響
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=138843
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元urltop:
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写真:
 
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県南部の海岸付近で昨年10月から松食い虫(マツノザイセンチュウ病)によって枯死する松が多く出ている。さらに葉や枝が部分的に変色して枯れるという例年にない現象が目立っている。調査した県林業 試験場(上富田町生馬)は、昨夏の高温少雨によって松の抵抗力が弱った上、病原生物を媒介するカミキリ虫の動きが活発になり、さらにアブラムシ類が大量発生したことが大きく影響したのではないかとみている  調査は、昨年11月から12月にかけて、美浜町の煙樹ケ浜と白浜町の三段壁周辺、串本町の橋杭岩周辺の松林で行った  枯死した松から松食い虫の病原であるマツノザイセンチュウ(体長1ミリ以下)が見つかり、枯死の大半は松食い虫によるものと考えられている。松食い虫の病状を示した以外の衰弱被害木では、活発に動き回るマツノ ホソアブラムシが多く確認され、それに起因すると思われるすす病も見つかった  2007年の白浜町の平均気温は平年より1度近くも高く、特に9月の平均気温は26・7度で、統計のある1978年以降最も高かった。降水量についても3、6、7、10月以外の月で平年値を下回り、9月はわずか31ミリしか 降らず、統計でみても過去最少だった  マツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリ(成虫体長3、4センチ)は雨が少ないと動きが活発になる  マツノホソアブラムシも同様に乾燥の続く盛夏に増殖が著しいことから、気象条件と合致している。アブラムシの生息密度は11月ごろが最も高く、古い葉を好んで寄生し、黄斑ができて早期に落葉させることなども今回 の被害状況と一致している。さらに高温少雨時に多発するハダニ類によると思われる被害もあった  一方、海岸付近の松林は、水分の供給源を雨水のみに頼る上、保水力の少ない砂地などに植えられていることが多く、今回の高温少雨の影響は大きかったとみられている  県林業試験場の法眼利幸研究員は「松食い虫以外による衰弱や枯死については引き続き調査を進めている。松食い虫についても樹木内でのセンチュウの分布が偏っているなど疑問点も多く残っている。他の研究機 関と情報交換をしながら調査を続けていく」と話している。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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