ID 5985
登録日 2008年 1月13日
タイトル
木の幹に傷、豊作を祈願 かほくで奇習「柿の木いため
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新聞名
富山新聞
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元URL.
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20080114104.htm
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元urltop:
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写真:
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木の幹に傷を付けて豊作を願う行事として、かほく市瀬戸町に藩政期から伝わる「柿の木いため」が十三日、同町の紋平柿団地で行われた。同様の行事が今も続いているのは県内でも珍しく、参加した子ども
たちは地元特産である紋平柿(もんべいがき)の生育を祈った 「柿の木いため」は、生育の良い木の幹を傷付け、もち入りの小豆汁を傷口に塗る儀式。瀬戸町では戦後途絶えたが、二十五年ほど前に復活してからは地元子ども会の行事として継続しており、この日は保育園児一人
と小学生六人が参加した
雪が散らつく中、高崎武義町農産物加工組合長がなたで木の幹の皮を削り、「(柿が)なるか、ならぬか。ならねば切って燃やすぞ」と言った後、児童らが木の精を演じて「なります。なります」と周囲を回りながら大声で豊
作を約束した。町子ども会長の林愛里沙さん(11)=大海小六年=が小豆ともちを傷口に塗って木をいたわった
児童らは瀬戸町生活改善センターでぜんざいに舌鼓を打ち、冷えた体を温めた。
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