ID 5887
登録日 2007年 12月27日
タイトル
市街地変遷眺め110年 巨木タブノキ、腐食で伐採
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新聞名
日本海新聞
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元URL.
http://www.nnn.co.jp/news/071227/20071227007.html
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元urltop:
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写真:
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鳥取市役所本庁舎の駐車場にそびえる樹齢百十年のタブノキ(樹高十二メートル、幹回り二・三メートル)が二十六日、伐採された。幹に菌が巣くい、腐食と衰弱が進行していた。市の延命措置のかいなく、市街
地を緑で癒やした巨木はその天寿を全うした
倒木の危険があるとして伐採された樹齢110年のタブノキ=26日、鳥取市役所駐車場
駐車場はもともと旧家の庭園で、二〇〇二年に市が買収して整地した。全面更地にする考えもあったが、市は「中心市街地に緑を残したい」と、この巨木一本だけを街の緑のシンボルとして残した
市街地を眺めて足かけ三世紀。その枝には今も元気な緑の葉を茂らせる。しかし、幹部分に木を腐らす菌のサルノコシカケが巣くい、昨年五月の樹木医の診断で主幹部の八割が枯死状態と判明。その後、市による延命
措置が施されたが、衰弱は止まらなかった
延命策と同時に、台風などの強風時に倒木被害が出る恐れがあるとして駐車場の閉鎖措置を講じてきた市は「この冬、雪が降ったらもう耐えられない」と伐採を決断した
伐採作業は一時間半ほどで終了。名残惜しげに眺める市職員や市民の姿も見られた。跡地は整地され、駐車スペースになる。
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