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ID 5832
登録日 2007年 12月23日
タイトル
仙台の魂 ケヤキの抹殺が始まった
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新聞名
JanJan
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元URL.
http://www.news.janjan.jp/area/0712/0712217678/1.php
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元urltop:
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写真:
 
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青葉通り薫る葉緑 想い出は帰らず  樹(こ)かげこぼれる灯(ともしび)に ぬれていた君の頬  この青葉城恋歌を口ずさみ、青葉通りの木洩れ日を五感の記憶として持ちながら人生を生きている人々にとって、信じられないことが今の仙台で行われている  仙台で学び、仙台を訪れ、仙台で暮らす人々が、この仙台をこよなく愛するシンボルは、杜の魂、ケヤキではないだろうか。今、仙台人の魂ともいえる、このケヤキが、同じ仙台人の市長と役人と議員の死刑宣告により、 公開処刑ともいえる、大量伐採が始まろうとしている。しかも卑怯にも、裁判無しで、闇から闇にケヤキが抹殺されたとの報告が、地元市民からあったのだ  早速、仙台市の交通局東西線建設本部に問い合わせたところ、今回伐採した、仙台駅西口バスプールのケヤキは、「指定樹木でないので、躊躇なく事務的に伐採した」との回答を得た。この“格差社会感覚に毒された” 言葉を聴いて、怒りの実態調査(報告)をすることにした 写真-2:かつてのケヤキ並木の前で托鉢する僧  12日(火)の段階では、写真1に示すように、市民からの報告があった6本のケヤキの切り株は5本が既に掘り起こされ、1本の切り株しか残っていなかった。托鉢僧の姿(写真2)は、まるでケヤキの霊を弔っているかの ごとく感じられたのは、私の思い入れのせいだろうか  当地の新聞、テレビなどが市民に正しい地下鉄東西線の情報を伝えないことにより、ケヤキ伐採という選択を余儀なくされていることに怒りを覚える  仙台市交通局の話では、19日(水)に青葉通りのケヤキ伐採に関する入札が行われ、来年早々には伐採業者を決定し、住民説明を行った後、冬の間の早い時期に伐採するとのことである。一般競争入札だそうだが、過 去の実績がある業者が落札する可能性があり、談合の可能性が心配される。移植300万円、伐採100万円の市の費用見積もりが法外なものである(3倍程度高い)ことは、関東の業者に見積もってもらって確認済みだ公務員の、コスト意識のなさにはあきれ果てる 写真-3:一番町藤崎前のケヤキ並木(全て伐採)  青葉通りの全てのケヤキが伐採されるわけではなく、20%近くの予定だが、仙台一の繁華街一番町付近(写真3)はほとんど全てが伐採予定だ。この付近では今でもほぼ毎週日曜日の午後に、ケヤキ伐採と地下鉄東西 線反対署名運動を続ける泉田氏を中心とした、グループの活動が見られる  市の計画(青葉通のケヤキに関する新たな方針を決定しました)では、一番町駅と西公園駅の二箇所において37本伐採予定である  西公園駅(写真4)のケヤキ伐採は中央の列10本だけなのに対して、一番町駅付近はほとんど全て27本伐採予定となっている。穴を掘るだけなら中央だけでいいはずであり、疑問に思ったので、既に工事が始まって いる仙台駅東口の工事現場に行ってみた。写真5に示したように、道路中央に高い掘削機械らしいのが立っているだけで、両側の道路を使わなければ、ケヤキの伐採は中央の列だけでよさそうである。本来、西公園駅 と同様の伐採しか必要としないのではないかと考えられた  つまり元々必要最低限のケヤキの伐採本数は、20本程度であり、(1本当たりの移植費用の仙台以外での標準コスト100万円で移植できる)仙台のシンボルであるケヤキを1本も伐採しなくていいという結論になるは ずではないか。市職員の怠慢なのか、美しい杜の都を愛する心の荒廃なのか、仙台市民の魂の原点を今一度思い起こしてほしい  春、桜の咲く時期に、最も多くの仙台市民が集まるお花見スポット、西公園の桜の木も既に伐採されているのをご存知だろうか。夕暮れ時だったが、何十年も仙台市民に親しまれた桜の切り株(写真6)には、根元から新芽 が伸びていた。まだ生きたいのだという新芽の叫びが聞こえないだろうか。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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