ID　5643

登録日　2007年 12月　4日

タイトル

神木』に『延命』施す 坂戸・土屋神社のスギ

新聞名

東京新聞

元URL.

http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20071204/CK2007120402069527.html

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写真:

　

今年九月の台風９号の影響で、大枝が地上十メートルの高さで折れ、樹勢が低下してしまった、坂戸市浅羽野の県指定天然記念物「土屋神社神木スギ」が、樹木医から「このままでは腐朽が幹や大枝に広がり、 何もしなければいずれ、木は死ぬ」と診断された。このため、神社側と県、同市の三者が費用を負担し合い、今月下旬から神木の“延命治療”を開始する。　（山口哲人） 　同市教育委員会によると、神木スギは樹齢千三百年とも推定され、一九四八（昭和二十三）年に県の天然記念物に指定された。樹高は約二十八メートル、幹回りは約八・五メートルあり、幾重にも枝分かれしている 　これまで幾度となく落雷に遭ったり、約十年前の不審火で炎上するなどしてダメージを受けてきたが、春には新芽をつけてきた 　補修工事では、神社参拝者に降り掛かる危険性がある枯れ枝を撤去し、台風で折れた大枝の欠落口などに防腐剤を添付する。枯れ枝は伐採し、腐朽部分も除去。樹勢を回復させるための土壌改良を行う。また、巨体 を支える負担を軽減するための支柱も二本立てる。市教委は「工事後も景観はそれほど変わらない」としている 　台風直後に神木スギを診断し、治療を請け負うことになった同市の樹木医藤野高史さん（４２）は、「千年以上も生きており、樹勢はかなり弱っているので慎重に進めたい」と話す。氏子総代長の五十嵐昭八さん（７４）は「 神木スギは、地域で大事にされている尊いスギです。来年で氏子総代長の役は終わるが、ずっと見守っていきたい」と延命治療に期待を寄せる。