ID　5573

登録日　2007年 12月　4日

タイトル

松くい虫被害のアカマツをベンチに 池田町民が製作

新聞名

信濃毎日新聞

元URL.

http://www.shinmai.co.jp/news/20071204/KT071203GCI090003000022.htm

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写真:

　

松くい虫被害で６月に伐採された池田町天然記念物のアカマツ（通称二本松）の材木で、木製ベンチを作る町公民館主催の「日曜大工塾」がこのほど、計４回の講座を終えた。「立派だった枝ぶりを思い出す」 などと振り返りながら作った町民もおり、素朴な味わいの５脚が出来上がった。近く町役場など公共施設に置く予定だ 　最終回の１１月２９日の講座に町民１５人が参加。受講の動機は「木工の腕を磨きたい」「二本松を別の形でよみがえらせたい」とさまざまだった。二本松を製材した板で、班ごとに長さ約１・２メートル、幅約３０センチの ベンチを完成させた 　講師は同町池田の元おけ職人、北沢義一さん（７３）。差し金の使い方から指導してきた参加者を「根気の良さに驚いた」とたたえた。同町会染の年光広さん（６０）は「班の中で知恵を出し合って作れた」。遠足や花見で 二本松を見によく訪れたという男性（７５）は「子どもの時と５年前と木の姿がほとんど変わっていなかった」と懐かしんだ 　二本松は推定樹齢３５０年以上。３本の大枝を傘のように広げた約１５メートルの枝ぶりで、「町内随一の貴重なアカマツ」とも呼ばれた。３月に樹木医の診断などで松くい虫被害が分かり、拡大防止のため町が伐採。７月 に製材し、町公民館が譲り受けた 　町公民館は、「雨ざらしにならない所に置いてほしい」とする受講生の声などを参考に設置場所を検討している。