ID 459
登録日 2006年 3月 4日
タイトル
平和願い、ボスニアで桜植樹指導
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新聞名
東奥日報
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元URL.
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/0305/nto0305_3.asp
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元urltop:
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写真:
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民族紛争が続いていたボスニア・ヘルツェゴビナに平和の象徴として桜を根付かせようと、県樹木医会事務局長の斎藤嘉次雄さん(青森市)が十四日から二十四日まで十一日間の日程で同国を訪れ、桜の植
樹指導を行うことになった。
二〇〇二年から同国に桜の寄贈を続けている東京都のボランティア団体「イピル・イピルの会」が、財団法人「日本花の会」(東京都)に、植樹に同行する専門家の派遣を要請。日本花の会の「桜の名所づくりアドバイザ
ー」を務め、中国武漢市・東湖桜園の桜の管理指導を行ってきた樹木医の斎藤さんが「海外の植樹経験が豊富で、最適任」(金富信行・日本花の会事務局長)と選ばれた。
イピル・イピルの会は同国の平和と民族融和を願い、日本花の会を通して桜の苗木を準備し、〇二年と〇四年に、計九百五十本を寄贈した。桜は首都サラエボ市の公園墓地などに植栽されたが、土壌の問題などから
、二百数十本しか生育していないという。
そこで今回、補充用として同国を形成する三民族の主要都市サラエボ、モスタール、バニャルカの三市に計四百本を贈り斎藤さんの指導の下、会員らが、現地の人々とともに植樹することになった。
斎藤さんは植樹や管理方法を指導するほか、既に植栽された桜の生育状況を確認し、土壌改良など治療も施す予定。「現地の人々は桜に興味があると聞いている。寒冷地の上、がれきの中に植えられた桜もあり、土壌
も厳しい条件だが、平和のため、一輪でも多く花を咲かせることが私の役目」と話している。
※写真=「ボスニアの平和のため、一輪でも多く桜を咲かせたい」と話す斎藤さん
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