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ID 4999
登録日 2007年 10月16日
タイトル
温暖化で適応能力を進化させて北上する害虫ハマキガ (葉巻蛾)やキクイムシ(木喰い虫)
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新聞名
JanJan
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元URL.
http://www.news.janjan.jp/world/0710/0710150026/1.php
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元urltop:
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写真:
 
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温暖化で適応能力を進化させて北上する害虫ハマキガ(葉巻蛾)やキクイムシ(木喰い虫)  シアトルからアンカレッジに向かう旅客機が、キーナイ半島にさしかかり着陸のために高度を下げ始めると、眼下に広大な緑成すトウヒ(唐檜=松科の針葉樹)の原生林が見えて来る。が、森林のあちこちには相当数の 立ち枯れた褐色の木々も見える。
 これはアラスカ南部の、キーナイ半島南西部から内陸部にかけてトウヒの森林に、1994年ころからキクイ虫(松食い虫)が異常発生し広範囲にわたる森林の立ち枯れが起きたことが原因だ。1996年だけでも約300 0万本の木を枯らして、ホーマーからアンカレッジまでにはびこり、立ち枯れた木が山火事を起こしたりいている。キクイ虫は、北方森林にもともと生息していたのだが、過去250年間で1度もなかった大発生といわれる この異常発生は、アラスカ内陸部の温暖化によるものとみられている。キクイ虫の発生時期が温暖化によって通常よりも何週間も早まり、卵から2年で成虫になる性質を、1年に短縮する能力を獲得したことで激増した とみられている。
33.原生林の生長調査をするグリーンピースのスタッフたち 34.バドワームの異常発生で立ち枯れが目立つ森林 葉巻き蛾の大量発生で立ち枯れする森林  アラスカの山岳氷河が数多く集まり、氷河クルーズの観光名所になっているプリンスウイリアムサウンド周辺でも、異常な森林の立ち枯れが90年代後半に起きた。このときはバドワームという葉巻き蛾の幼虫、葉巻き虫 の大量発生が原因だ。葉巻き虫は植物の新芽の中に潜り込んで新芽を食べ、樹木の成長を阻害し大量に発生すると森林に損傷を与える害虫である。
 1990年までは中央アラスカの北方林地帯では繁殖が見られなかったが、1990年ころ、暑い夏が何度も続いたあと、突然大量に発生するようになったという。そして今では北極圏近くのエリアまではびこるようになっ た。夏の平均気温が上昇するにつれバドワームの繁殖も増大し、たとえば、気温が15℃よりも25℃の時では、メスの生む卵は50%増えるといわれている..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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