ID 4967
登録日 2007年 10月12日
タイトル
玄関のシンボルツリーには、どんなものがいいですか?
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新聞名
ヨミウリホームガイド
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/soudan/20071010hg01.htm
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元urltop:
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写真:
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秋本番、今年は紅葉が遅れているようですが、街路樹は少しずつ秋の色になってきているようです。これからの錦秋の候が楽しみですね。今回は、玄関先のシンボルツリーの選び方です。山形県といえば冬
の寒さが厳しく、降雪、降霜、寒風などに注意をして木を選択していく必要があります。
植栽のイメージは、家の雰囲気を考えながら、ご家族との話し合いで、洋風にしたいか、和風にしたいか、小まめにメンテナンスはできるのか、なるべく手間がかからないほうがいいのかなど、ある程度、意見をまとめ
ておくと決定しやすいでしょう。
まず、木を植えるスペースが1メートル×60センチと制限があるようなので、大木になる木や葉張りが大きくなる木、また、根が荒れるような木は避けて選びます。落葉樹ではマンサクやトウカエデ、ナナカマド、ハナ
カイドウなどはいかがでしょうか。
マンサクやハナカイドウは春には華やかな花を咲かせ、家全体を明るくしてくれます。トウカエデやナナカマドは美しい紅葉が期待できます。もうひとつお勧めなのが、ミズキ科のシナヤマボウシ(ミルキーウェイ)です。
この木は花つきがよく、幹肌の鹿の子模様が楽しめ、しかも、西日などにより葉が焼けることも少なく、夏の照り返えしに耐えることができます。5月下旬~6月ごろ、純白の大きな花を咲かせます。
次に、常緑樹では10月~11月ごろに赤い実をつけるソヨゴなどはいかがでしょうか。株立ちがお勧めです。樹形には一本で立つ単木と何本かの幹で立つ株立ちがありますので、できれば実際に見て木を選ぶことをお
勧めします。その他としては、クリスマスツリーにもなりうる針葉樹(コニファー類)などは山形の風土にも合うし種類も豊富で、しかもお洒落なイメージになります。
特にプンゲンストウヒは、葉色が銀青色の美しい木です。しかし、夏の西日があまりに強いところには向きません。他のコニファー類では、エレガンテシマやヨーロッパゴールドなどもお勧めですね。コニファー類は水遣
りに注意か必要です。
シンボルツリーが決定したら、木の足元に何を植えるか何かを置くかデザインしていくとより完成された花壇になります。まず全体の雰囲気を決めます。ナチュラルな感じならハーブ類(ラベンダーやローズマリー、タ
イム)などはいかがでしょうか。少し和風モダンにするのであれば、シンプルにリュウノヒゲを植え、ポイントに和風の壷などを置くのもアイデアですね。秋に球根類を植えておき、春に楽しむのも一つの方法でしょう。
エントランスの植栽は、その家の顔となる重要な場所ですから、じっくりと植栽を選んで、バランスよく配置してみてください。それにシンボルツリーは大きな買い物になりかねませんので、失敗しないためには実際の環
境に順応している植栽を見に、近辺を観察してチェックすることも重要です。無理な植栽をして枯らしてしまわないように、地元の造園家に相談してみることをお勧めします..