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ID 4831
登録日 2007年 9月27日
タイトル
楽園の樹木、危機に
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新聞名
産経新聞
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元URL.
http://www.sankei.co.jp/kokusai/middleeast/070928/mda070928001.htm
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
 
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アラビア半島の南、インド洋に浮かぶイエメン領ソコトラ島。山肌に根を張る島の象徴「竜血樹(りゅうけつじゅ)」など300種もの植物の固有種をはぐくむ動植物の楽園が、地球温暖化や開発の犠牲となり危機 にさらされている。専門家は「先進国による温室効果ガス排出の代価を払わされている」と指摘、対策強化の必要性を訴えた。
 黄色い頭のエジプトハゲワシが悠々と飛び回る山間部のディクサムに、傘を差したような形の竜血樹が夏特有の暴風にも負けず自生している。しかし、幼木は見当たらない。
 「竜と象が戦った後の血だまりから生えた」と言い伝えられ、真っ赤な樹液は止血剤として珍重されている。樹齢は250~300年とされるが、温暖化により乾燥が進み、新しい命は育たなくなっているという。
 国連開発計画(UNDP)とイエメン政府などが設立したソコトラ保護開発計画(SCDP)を率いるポール・ショルテ主任技術顧問は、竜血樹をはじめとした固有種の苗は乾燥した状況下では外部からの刺激に弱いため自 生しにくく「その上、ヤギが食べてしまう」と指摘する。観光用の道路開発も自然破壊に追い打ちをかける。
 ショルテ氏らは、将来の乾燥化や気温上昇を考慮すると、2080年には竜血樹の繁殖域が現在より45%減少する恐れがあると予測する。
 また、SCDPによると、島の動植物のうち絶滅が危惧(きぐ)されているのは約200種で、その数は年々増え続けている。そのほとんどの種は、竜血樹より気候変動に対する適応能力が低いという。
 島の中心地ハディボから海岸沿いに東へ数キロ、数えるほどしか家がないシェルヘネトヘン村に竜血樹などの苗を育てる「アディブ育苗所」がある。
 約50種の貴重な植物を苗から数年間育てて山間部に植え替える。1996年に育苗所を開いたアディブ・アブドラさんは「もう竜血樹だけで1200本は山に移したよ」と胸を張る。ディクサムでは、移植された苗が柵の中 で育てられていたが、柵の外は老木ばかり、幼木は最後まで目にすることはできなかった..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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