ID 4819
登録日 2007年 9月27日
タイトル
「花咲かじいさんの気分」 可児・成瀬さん 枯れ木世話、季節外れのナシの花
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20070928/CK2007092802052073.html
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元urltop:
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写真:
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可児市塩河に工房を構え、竹炭や竹細工を製造販売している成瀬房夫さん(70)の資材置き場で、三年間枯れたように見えていたナシの木に季節外れの花が咲いた。商売物の竹酢液を根にかけるなどして
世話した成瀬さん。「花咲かじいさんの気分」と驚いている。
花が咲いたのは、高さ三メートルほどの幸水。三年前、邪魔になった枝を切ったところ、生気がなくなり、枯れた状態になったという。
今春、芽や葉が出てきたため、除菌などに効果があるとされる竹酢液をかけたり草取りをするなど世話を始めた。「見とれよ、咲かしてみせる」と周囲には豪語したが、内心ではあきらめ、秋には抜いてしまおうとも思
っていた。
ところが、今月二十日すぎころからつぼみをつけ、見事数十輪の白い花を咲かせた。「わしが生きているうちは面倒を見続けたい」と声を弾ませる。
県農業大学校指導職員の高橋幸蔵さんによると、ナシなどに季節外れの花が咲くのはまれにあるという。「枯れたと思っていた花芽が木の中に残り、何らかの理由で表に出てきて、今の気温で咲いたのでしょう。幸水に
はみられる現象です」としている..