ID 4607
登録日 2007年 9月 1日
タイトル
花粉対策でスギ林を半分植え替えへ...林野庁
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20070901-OYT8T00079.htm
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元urltop:
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写真:
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首都圏や京阪神地区に大量の花粉を届けるスギ林は、15都府県の計約9・5万ヘクタールに分布していることが、林野庁の調べでわかった。
多くの国民を悩ませる花粉症の被害を減らすため、同庁ではこの区域内のスギ林の半分について、今後10年間で花粉の少ない品種や広葉樹に植え替える方針だ。
同庁では今回、首都圏、中京、京阪神の3地域を調査対象とし、それぞれ東京、名古屋、大阪各駅から半径10キロ圏内に飛散する花粉の発生源を、気象データなどを使って調べた。その結果、発生源の中心は、首都
圏の場合、埼玉、東京、静岡など7都県の計約5・5万ヘクタール、京阪神については、兵庫、京都、和歌山など8府県の計約4万ヘクタールと判明した。一方、中京には大量の花粉をもたらすスギ林はなかったという。
これらの重点区域の植え替えを進めるため、同庁では2008年度予算の概算要求に31億円余を盛り込んだ。植え替えした森林所有者に協力金を交付したり、無花粉スギの開発や花粉の少ないスギ苗木の供給を強化
したりする。同庁では、半分を植え替えた場合、首都圏や京阪神の花粉量は約2割減る可能性があると試算している..