ID 4423
登録日 2007年 8月 7日
タイトル
中越沖に浮上の古木は5千年前のもの 山形大教授ら分析
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://www.asahi.com/national/update/0807/TKY200708070405.html
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元urltop:
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写真:
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新潟県中越沖地震の発生後、日本海の震源地付近の海域で発見された大量の古木は、約5000年前のものだったことが、山形大学の桜井敬久教授(宇宙線物理学)らの測定調査でわかった。木の種類は不明
だが、泥などに長年埋もれていた古木が、地震に伴う海底の液状化現象で浮き上がっているとみられる。
5000年前のものと分かった古木。地震後に海底から浮上した=7月23日、新潟県出雲崎町の出雲崎漁港で
新潟県は水中カメラによる海底探査で、柏崎市北方沖の震源地付近から出雲崎町沖合にかけて、長さ約20キロ、幅約1キロにわたって大量の古木があることを確認。現在もたびたび浮上しており、これまでに回収し
たのは約40トン分になるという。
新聞報道を受け、桜井教授は7月末に自ら現地を訪れて古木を採取。県水産海洋研究所や東京大学の協力も得て、3サンプルについて、時間の経過とともに減っていく炭素14の割合を調べる加速器質量分析法で年代
を分析した。その結果、古木は4500~5400年前のものだったという。
桜井教授は「古木の年代や種類を知ることは、浮き上がってきた原因を調べる上で有効だ」と話している。
古木をめぐっては、マダイ漁の網に引っかかるなど漁業に影響が出ていて、地元の漁協が週2回、回収作業を続けていく。水産庁も回収に補助金を出すことを決定。県水産課は「漁への被害を最小限に食い止めたい」
としている。処分方法にめどは立っていない..