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ID 4326
登録日 2007年 7月25日
タイトル
屋久島物語~創作の原点~(
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新聞名
オーマイニュース
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元URL.
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070710/12986
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
 
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タクシーに乗ってから約40分後、「屋久杉ランド」に到着しました。そこは「白谷雲水峡」ほど暗くはなく、道も舗装されていました。舗装された道を外れなければ、危険な山道もなく、安心して杉を見られる場所 でした。
ちょうど森に入るとき、光が差した(写真はイメージ) 屋久島の杉は、多くが、江戸時代に幕府の年貢として切られました。その価値は高価で紙幣のか代わりにもなったそうです。
 そして、その切りくずは、現代では地元民芸品の材料になっているそうです。屋久島は一部が世界遺産に登録されているため、むやみに木を切ることができません。
 地元の人は民芸品を作る材料として、江戸時代に切った残り木か、台風などで自然に倒れた木を使うことを許されているそうです。普通の木は倒れると、すぐに腐りはじめ、民芸品の材料などには使えません。
 しかし、屋久島は水の中の栄養が豊富なので、倒れた木でも何百年たとうが使えるそうです。自然の力には驚かされます。
 その日はずっと、雨か曇りで空は暗かったのですが、ちょうど僕が森の中に入る時に、晴れて日の光が森に入ってきました。その光景は、不思議なものでした。
 それは、「精霊」のようなものの存在を感じさせる雰囲気でした。そして、以前に観た映画「水の中の八月」を思い出しました。その映画の舞台となった場所は福岡の「彦山」という修験者の山。その映画の中に、主人公の 少女の体が水に溶け込んでいくシーンがありました。
 それは「死」ではなく、「世界に同化して生きることを選択した」ということで、とても印象的でした。
 屋久島の、降る雨と光る緑に照らされたその空間はまるで水のようで、僕の体もそこに溶け込んでいきそうでした。自分と自然の境界線が消えるような体験です。
 大げさな言い方になってしまうかもしれませんが、今、思えば、あの時、僕は死んで生まれ変わった(再生された)ような気がしています。
 僕が屋久島から帰って、環境をテーマに作品を作るようになったのも、この体験からきています。それほどその時の光景は印象的でした。単なる観光に終わらず、そういう体験をさせてくれた「屋久島の何か」に自然と感 謝の気持ちがわき起こります..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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